挿管困難患者用ブレードを用いた症例別事例
西川ブレードを搭載したMedAnビデオ喉頭鏡は、挿管困難な患者の挿管成功率を向上させる可能性が期待されています。
The MedAn video laryngoscope with the Nishikawa blade can create new possibilities for increasing intubation success rate in patients with difficult airways.
ここでは、挿管困難患者におけるマッキントッシュ型ブレードと西川ブレードを用いた喉頭展開時、頭頚部Ⅹ線画像上に上気道の典型的な解剖学的変化の相違点を比較します。
Here, we will show typically anatomical changes in the upper airway during radiograph laryngoscopy in patients with unexpected difficult airways for comparing the difference in performance between the Macintosh and Nishikawa blades during laryngoscopy.
挿管困難な患者の挿管成功率を高めるための西川ブレードの特徴
西川ブレードは、S状スパチュラと二分隆起先端で構成されています。このデザインは、peardrop現象を解消し、舌根を効果的にコントロールして咽頭スペースを広くとり、喉頭蓋を十分に挙上させ、挿管しやすくすることを目的としています。
The Nishikawa blade consists of an S-shaped spatula and bifid tip. This design was intended to reverse the Nishikawa blade consists of an S-shaped spatula and bifid tip. This design was intended to reverse the peardrop phenomenon by controlling the tongue base effectively to create a larger pharyngeal space and elevate the epiglottis sufficiently for the ease of intubation.
peardrop現象:この現象は、マッキントッシュ型喉頭鏡による喉頭展開時に、舌と喉頭蓋の制御に失敗し、喉頭鏡操作によって気道閉塞が引き起こされた場合の頭頚部Ⅹ線画像所見です。その画像上の特徴として、舌の断面が洋ナシ状で、喉頭蓋が下に折り曲がっていることを呈しています。
S状ブレードでは、効果的に舌を頭側へ引き戻し、喉頭蓋を挙上させることができます。
The peardrop phenomenon: this phenomenon is a radiographic finding of laryngoscopy-induced airway obstruction due to failed control of the tongue and epiglottis during laryngoscopy with the Macintosh blade. The radiographic image is characterized by the peardrop-shaped cross-section of the tongue and downfolded epiglottis.
It could be reversed by an S-shaped blade curve to pull back the tongue and elevate the epiglottis effectively.
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症例別の挿管事例
CASE 1: a patient with a restricted upper airway space
CASE 2: a patient with asymptomatic lingual tonsil hypertrophy (LTH)
CASE 3: a patient with a small thyromental distance
症例4: LTH、短い喉頭蓋、肥大したアリテノイドを有する患者
CASE 4: a patient with LTH, short epiglottis, and enlarged arytenoid
CASE 5: a patient with a long and curved epiglottis
CASE 6: in a case of a large epiglottic cyst
症例7:マッキントッシュ型ブレードによる喉頭展開に失敗後のレスキュー経鼻挿管症例
CASE 7: Rescue nasal intubation after failed laryngeal deployment with a McIntosh-type blade.
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西川ブレードの特徴
西川ブレードは、正常気道から挿管困難症までに適用できるように開発されたMedAnビデオ喉頭鏡専用ブレードです。
二分隆起先端
喉頭蓋谷の粘膜と接地面積を増やし、効果的に粘膜の張力を上昇させて喉頭蓋を挙上します。
S状ブレード
X線画像データに基づき、ブレードの中間弯曲を強化することによって、より有効に舌根を制御し、下咽頭での挿管スペースが増え、チューブ先端の位置を調整しやすくなります。
仕様(本体)
E.An-IILP(成人用)E.An-IISP(小児用)
ディスプレイ | 3インチ(16:9)高解像度LCD 回転可能角度:前後135°、左90°、右180° |
光源 | 高輝度LEDランプ |
撮影方式 | CMOS |
曇り防止機能 | 電熱式 |
画像記録機能 | 静止画/動画の撮影保存可能(画面サイズ4:3) 内臓メモリ8GB USBケーブルでパソコンにデータの転送可能 |
防水性 | IPX4 |
時刻表示 | ディスプレイ/静止画/動画に撮影時間表示、パソコンと時間の同期化可能 |
電源 | リチウム充電バッテリー、フル充電で4時間連続使用可能、応急時モバイル充電バッテリーで充電可能(5V 1A) |
重量 | 200g |
成人用外形寸法 | 200×84×110mm |
小児用外形寸法 | 194×84×90mm |
MedAnビデオ喉頭鏡 本体
認証番号 302AIBZX00019000
コード | 品名 | 型式 | 入数 |
---|---|---|---|
TOOMVA001 | MedAnビデオ喉頭鏡(成人用) | E.An-IILP | 1組 |
TOOMVC001 | MedAnビデオ喉頭鏡(小児用) | E.An-IISP | 1組 |
MedMedAnビデオ喉頭鏡をお使いになった先生方からお寄せ頂いた声
・今使っているビデオ喉頭鏡より映像が鮮明で見やすい。
・学会発表や挿管困難症例の検証に、静止画と動画は有用。
・繰返し充電できる。(バッテリーが使いきりで別途有償交換ではない)
・曇り止め防止機構が予め装備されている。
・ブレードの先端ガイダンスでやりやすい。
・他のビデオ喉頭鏡(McGrath MAC)をメインで使っているが、それと比べて操作性など特に違和感なく使用できている。
・舌と喉頭蓋を効果的にコントロールし、喉頭展開が容易になり、挿管関連の合併症を減らすことができる。
・喉頭視野を改善し、挿管スペースを十分に確保して気管挿管の成功率を向上できる。
・挿管時操作者が患者との間に一定の距離を保つことができ、Covid-19感染リスク低減に有効。
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