立場

パワハラ、セクハラ、モラハラ、など多くの〇〇ハラスメントという言葉を耳にするようになりました。

最近ではよくカスハラ(カスタマーハラスメント)の出来事がニュースなどで流れているのを目にします。

カスハラは皆さんもご存じの通り、客としての立場を利用して企業やお店側に対して不当な要求や迷惑行為をすることです。働く者として「お客様は神様」と扱うことを言われてきたわけで、そういった文化・風習が招いてしまったハラスメントでもあると感じます。

某有名企業ではカスハラから社員を守ろうと、そういったカスハラをしてくる方に対してはサービスの利用停止をするなどの対策を行っていくと発表した企業などもあります。

しかし、他のハラスメントもそうですが、ハラスメントされたと告発するのはされた立場側であり、今後逆にちょっとした注意もハラスメントと認定されてしまうような事例がでてくるのではないかと危惧してしまいます。

カスハラを例に挙げてしまうと、お客として店員の怠惰な態度を注意したら、その店員にカスハラされたと訴えられてしまった、ということです。これでは、どちらが悪いかが分からず、何も言えない、何もできない、そんな世の中になってしまうのだろうと感じてしまいます。

組織でいえば、パワハラ問題も依然から大きな問題として取り扱われてきました。その結果、部下や後輩に指導がしにくくなり、注意する人が減り、他人に関心を持たないようにする、関わらないようにする、という人が増えたと聞きます。

上の立場を利用してパワハラをすることは絶対にあってはいけません。他のハラスメントも同様で、不当な行為として行うことはあってはいけないことです。そういう意味でハラスメント撲滅に対して国や企業が動こうとすることは良いことだと思います。但し、結局は人と人の関係であり、法だけで縛れるものではないですし、逆ハラのように逆の立場を利用する人が出てきていることも事実です。

そういう世の中になってきたわけですが、私たちは職場の同僚として仲間として、みんなが同じ目標に向かって、励ましあって、切磋琢磨して、協力して、やりがいを感じて、感謝をして、働きたいものですね。

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