信頼関係

早くも今年の1ヵ月が経とうとしています。

年頭でお話した生産性向上、生産効率化など、皆さんは進んでおりますでしょうか?

先日、とある部署で発生した困り事、というか問題点。内容としては、良品なのか不良品なのか、判断が付かない製品がある、というもの。

すぐにお客様にアポを取って訪問し、現物を持って品質確認をして頂きました。

このように基準が明確になっていない物に関しては、議論よりもすぐに行動が大事だと改めて感じた次第であり、一番効率的であるわけです。

アポ取りの時に詳細をある程度お伝えしていたため、開発担当者、製造担当者、品質保証担当者、調達担当者と関連する方が集まってくださり、打ち合わせもスムーズに進み、15分ほどで品質の確認とその場での良否判定をして頂くことが出来ました。

先方様の品質保証担当者の方からは「納品前に現物を持って確認に来てくださりありがとうございます。実物確認が出来たので助かります。」とのお言葉を頂きました。極端な話、もしもこちら都合(判断)で納品していたら違った結果、また違った印象を持たれていたかもしれません。ものすごく単純な話に聞こえるかもしれませんが、お客様との信頼というものは、こういったコミュニケーションなのだろうと感じた次第です。

お客様のところに訪問したり、打ち合わせする機会が増えてきた中で、こういった信頼関係を築くことが仕事をする上で、取引する上で重要だということを感じました。

また、もしも判断を誤り、使える製品を無駄にしてしまったとしたら、生産性向上どころか生産性を下げる、利益を下げる結果となります。モノづくりはもちろん完璧な品質を目指すことが目標であり、努力する部分でもあります。しかし、世の中に100%完璧な物は存在しません。完璧な状態よりも劣る物をいかに減らすかは重要ですが、使えるものは使えると判断する基準の明確化も大事です。

生産性向上の中には、こういったあいまいな基準の箇所を徹底的に明確化していくことも大事だと思うわけです。

妥協はしてはいけません。しかし、不合理かつ不明確な妥協は無意味であることも意識して取り組んでいきましょう。

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