前向きに最悪な状況を考える

2~3週間前、コロナ分析の専門家が7月下旬~8月上旬には感染者が20万人くらいに達する可能性があるという話をしていたのを思い出し、私自身はそんなに増えるものか?前回のピークの時は10万人くらいだったし、と考えていたのを思い出しました。

それが予想的中してしまい、ついに1日あたりの感染者が20万人を突破してしまったわけです。

様々な予測をして算出していたのだろうと思いますが、それが結果として現実となると専門家の方々の分析や予測は凄いことだと感心してしまいました。(感心してはいけない内容ではあるのですが。。。)

予測を立てるということは、単に憶測だけではなく、ある程度の根拠も必要になります。仕事においても、予測というのは結果を出す中でとても重量なことです。

様々な状況を想定し、その状況下における対処や方法をイメージしておき、その都度判断し舵取りをしていくわけです。全てが思い通りにいくわけではなく、中には最悪ともいける状況に陥ることもあるわけですが、予測しておくことで冷静に対処することにつながるわけです。

皆さんもよくリスク管理という言葉を聞くと思います。

皆さんはこのリスク管理といった中でどこまでを想定していますか?

例えば、これからの季節、台風などの自然災害が発生する時期でもあります。技術の発達により、ある程度正確な予測が報道されます。しかし、そういった予測ももちろん参考にしつつ、予測以上に何が起こるか分からないと思って行動することが本当に意味でのリスク管理なのだと思うのです。

数年前の話なのですが、台風が直撃する予測があったとき、安全統括をしていた私はある程度報道の予測に沿った内容で社内での対策を指示していました。ところが、相談役より「お前の危機管理はそんな甘いのか!」と叱咤されたのです。

報道はあくまで報道であり、不特定多数、広範囲の人へのメッセージなわけです。私達がいる地域、建物、周りの状況、こういった「私達」のおかれている状況下での判断をしなければいけない、ということを学びました。

予測を立てること、リスク管理、危機管理など、そういった先(未来)を考える中で、後ろ向きに考えるのではなく、前向きに最悪な状況も考えること。コロナのことや自然災害のことだけに限らず、業務においても想定していくことは会社を守る、自分を守ることにつながるものだと改めて意識していきたいと思います。

関連記事一覧