大反省
「職場は田んぼと同じ」
これは当社の考え方の一つです。
新人教育でも説明を受けたと思いますが、もう一度お話しさせて頂きます。
田んぼや畑で作物を育てている農家の方は、大雨や暴風といった天候の時には、自分の田んぼや畑が心配で見に行きます。冒頭の言葉は、会社も同じだという考えのことです。
先日も深夜に大きな地震がありました。私は会社と家が近いので、すぐに見回りが出来ますし、皆さんも頼ってくれます。私自身、自分が近くに住んでいるのだから自分が見回ればいい、自分の役目だ、と自分一人でも良かれと思っていました。
但し、大きな欠点に気が付きました。
そうです。冒頭で述べた考え方の伝承が無くなってしまう、ということです。
効率的、俊敏性、という意味ではすぐに駆け付けられる自分が見回ることで、すぐに情報共有が出来ます。全従業員が情報共有出来るツールを使うことで状況把握も効率といえます。さらに言えば、防犯カメラでも会社周りの状況を見ることができます。
今の時代ではこれが普通かもしれませんし、合理性があるとも言えます。
しかし、何度も言いますが「職場は田んぼ」という考え方が薄くなってしまったのは事実であり、私自身の行動が一番の要因であると大反省しているところです。
まだSNSで従業員同士が繋がっていなかった頃を振り返ってみると、連絡手段は主に電話ということもあり、通話でやりとりしたり、何人かは駆け付けていたことを思い出しました。
もちろん飲酒運転はダメです。そして遠方に住んでいる人、交通機関の混乱が起こりそうな事態や家庭の事情などですぐに駆け付けられない場合もあります。だからこそ、私のように家が近い人がすぐに巡回することは必要であり、これからも責任を持って巡回は致します。
皆さんにお願いしたいのは「職場は田んぼ」であるという考えを持ち、災害時には会社が無事であるか、仕事をするのに支障が無いか、何か壊れていないか、など気に掛けて欲しいということです。
極端な話、海外工場で大きな地震があっても、日本に住んでいる私達はすぐには駆け付けられません。しかし、〇〇工場は大丈夫だろうか、製造に影響は無いだろうか、フォローが必要な事態に備えなきゃいけないのではないか、などすぐに駆け付けられなくてもその場で出来ることもあります。
最後に皆さんに感謝がございます。最近見回りしてて思うことは、安全対策が以前に比べて出来てきていると感じています。震度4でも、ほとんど異常ありませんし、夜間など暗闇の中で何かにぶつかるということがありません。
引き続き、防災対策と共に職場に対する思いを、もう一度見つめ直していきましょう!