初期対応
「初期対応の大事さ」を痛感した週となりました。
海外工場で設備のトラブルが発生。そのトラブルが起きたときの初期対応を間違えると、大きな損失を生むことになる。
トラブルが起きると、作業者は「なぜ?なぜ?」と焦る気持ちになる。その気持ちは重々分かります。ですが、だからといって何も分からないままやみくもに対応しようとすると、どんどんとトラブルの状況が悪化していく。
イメージしやすい事例でいうと、火災がその例である。
出火を確認したからといって、やみくもに水をぶっ掛ければ良い、ということではない。もしも油系の物が含まれている中に水を掛けてしまったら、事態はさらに悪化するし、身の危険にも及ぶ。
何が燃えているのか、先に何をすべきなのか、を瞬時に、かつ冷静に判断し、対応することが求められる。
この初期対応が適切かどうかで、事態が悪化するか、収束に向かうか、が変わってくるのである。
もちろん日常の製造や作業における場面やクレームが発生した時も同じである。
適切な初期対応ができるようになるには経験が必要である。しかし、全員が全員そのような実経験をしているという状況は無いことでしょう。だからこそ、教育や訓練が必要なのである。
と同時に大事なことは、トラブルが発生した真の原因を徹底的に調査し、再発防止をすること。トラブルの原因のほとんどは人に起因するのだから。誰だってわざとトラブルを起こそうとしているわけではない。だからこそ、知らなかった、見ていなかった、などのような初歩的な発生原因を無くしていくようにしていきましょう。