数値で見る
昨日は自部門の業績報告と目標発表をさせて頂きました。
部門の成績はもちろん毎月まとめてはいるのですが、資料を作るうえで期毎の業績とも比べたり、色々な項目の数値を並べたりしていると、「やはり、この部分が問題か」と確信を得る部分と「え?なぜこの数値がこういう関係になるの?」と意外な因果関係が見えたりします。
感覚的な目標や意気込みではなく、数値というのは明確な意思表示や部門メンバー共通の達成目標への指針となります。そして、効果があったのか、効果が無かったのか、を教えてくれるのも数値です。
数値には現れないこと、表しづらいことともあります。ですが、それを数値化することでイメージから具現化することに繋がります。
そしてもう一つ大事なことは、数値というのは一つの数値だけを見れば良いということでもないということです。
例えばの話、残業時間が今までよりも増えたとします。残業時間だけを見ると頑張ってくれたと評価したくなります。しかし、残業する意図としては納期を間に合わせるため。納期厳守出来たか、売り上げとして上がったか、という視点で数値を見ることも大事。
しかし、ここにも落とし穴があります。8時間働いて10万円分の成果を上げる人と、10時間働いて10万円分の成果を上げる人、どちらを評価すべきなのか、ということです。
残業時間だけを見ると10時間働くということは2時間他の人よりも多く働いてくれているということになります。ですが、10万円分の成果という点では同じなわけです。
10時間働いた人の評価を下げるという意味ではありません。その数値を見たときに、その者達の2時間の差は何なのだろうか、と分析し、育てることがマネージャーの仕事だと思っております。
こういった分析の中で面白い事例もあります。「今日は残業してもいいから、ここまで終わらせるように」と言った場合と「残業せずに、ここまで終わらせなさい」と言った場合、意外と後者の方が作業効率は良くなるということです。
マラソンと同じです。目標タイム3時間で走る、となると最初からそのペースになります。それが目標タイム2時間で走る、となると「よーいどん」の時点ではやくも差が出来るわけですね。
数値というは、自己完結する数値と因果関係として表せる数値があります。売上、経費、利益など、各部門ともこの数値で自部門の目標を掲げる部分では同じですが、その裏にある達成するための数値は業種や人数、生産する物で異なるわけです。
今日は日曜日ですが、今日は2名がローテ勤務で出勤しております。確認がてら今、会社でブログを書いているわけですが、設備が動いて加工している音を聞くと安心します(笑)
さあ、目標達成に向かってみんなで頑張ろう!