昔を思い出す

先日、元教職員のYさんの講義がありました。

人に教えるとは何か、を改めて考えさせられた気がします。

教える時はどうしても、自分の目線で物事を捉えてしまい、相手の目線や土俵を度外視してしまいがちである。

いくら自分が丁寧に教えたところで、また長い時間費やしたところで、その人の心、頭に入るかどうかは、冒頭で決まる割合が高いのだな、と感じました。

確かに、講義の冒頭に、「〇〇の話をします」と言われても、興味の無い話だとしたら、その後の時間はほとんどが上の空になってしまうだろう。「〇〇の話」という本題に入るまでにいかに受講者の興味を引くのか、という良い勉強になりました。

小さい子供を持つお父さんお母さん方なら、余計に感じたのではないだろうか。でも、子供だけではなく大人こそ冒頭、つまり「入り」が大事。なぜなら、経験や先入観といった各個人のある意味固まった考えを取り払うことは非常に難しいことだからです。

教える側は、教えてあげるという自分本位的な考えではなく、どうやったら受講者(周り)に興味を持ってもらえるだろうかという相手ありきの考え方を持つこと、そういう教わっていたときの学生の気分として初心に返りたいと思いました。

関連記事一覧