自然は予測不能
迷走を続ける台風10号。進行速度もノロノロと予想進路も毎日大きく変わり、日本列島にいつまでも停滞して抜ける見込みが立ちません。そして台風の暴風圏内の被害もあるのですが、離れたところに発生する線状降水帯での被害も大きく、今までには経験してこなかった台風です。
その影響で新幹線が運転取り止め、東名高速道路が通行止めとなり関東と西とを繋ぐ交通の大動脈が分断されました。ちょうど東名高速で名古屋から神奈川に向かっている時に御殿場で通行止めとなり余儀なく下道となりました。静岡から神奈川に入るには下道では国道246か国道1号の箱根越え、そこへ東へ向かう車が殺到するので大渋滞、しかもR246は土砂崩れで通行止め。R246で大渋滞に巻き込まれていた私たちは最後の箱根峠に賭け経路変更、狭い峠道で時間がかかりながらもなんとか帰ってきました。昔の人は関東に入るにはこの道しかなく箱根の山が関所になっていた頃の関東の防御力を感じました。
新幹線、高速道路の普及で当たり前になっていた交通機関がいざ止まってしまうと、各所で大混乱をきたしてしまいます。正常に利用できるってことはありがたいですね。
さて気になる台風の進路ですが昨今のAI時代、気象予報もだいぶAIの導入が進んでいるとは思うのですが実際のところどうなのでしょうか?下の予報円は左が8月26日、右が9月1日の予想進路と台風予報円図です。尺度はちがいますが、明らかに進路が変わっています。
AIを駆使しているから毎日データが違うのか、人が介在してデータを修正しているのかは分かりませんが、予想とは大きく変わっています。昔は直撃となると西から入り1日あれば抜けていき翌朝には台風一過の晴れが来て秋めいていくっていうのが夏の終わり頃の台風で、ある程度予測はつきましたが今までの台風とは明らかに動きが違います。気候変動の影響か異常気象が続きますね。この台風の動きもAIのデータに蓄積されていくでしょうが来年は来年でまた違った台風が出てくることでしょう。
ちょうど今日は防災の日、地震はいつかくるとは予想はできますが、いつどこにどのぐらいの規模で来るかは予測不能でしかも地震後の二次災害も想定外のことが起きるのです。我々は自然にたいして何もできないのかというとそうではなく自然災害に備えることができるのです。予測からできる限り想定し備えることで被害を小さくするために、想定して準備、訓練して身につけて未曾有の自然災害に備えていきましょう。