安全は足元から

家族が外出したところを見計らい本格的な夏に向けエアコンの清掃行っていました。脚立で上り下りしていたのですが降りる際にちょっとバランスを崩しいつもと違うところに足を着いてしまいました。そこには子供が遊んだままのブロックが…数分間痛みに悶えエアコン清掃よりも先に床の片付けとなりました。

大学時代に工作機械の実習で旋盤の先生より安全ついて非常に厳しく指導されたことを思い出しました。汎用の旋盤はワークを脱着するのにチャックハンドルというものを使います。加工時は回転している旋盤ですが、ワークの脱着時はチャックの回転を止めチャックハンドルを差込み回してワークを脱着します。そのハンドルを取り忘れて回転させてしまうとハンドルがすっ飛び人に当たったら大事故につながってしまいます。そのためハンドルからは絶対に手を離すなと指導され、その作業には目を凝らしじっと見ています。少しでもハンドルから手を離せば「そこ何やってんだー!」と怒号が飛んできたものです。その先生は足元の安全についても話していました。金属を削れば当然削れたクズ(切り子)が飛び散ります。当然床にも落ちるのですが、人の足の裏は思った以上に敏感で靴を履いていても異物を踏んだことがわかります。床に異物があれば足で踏んだ際に気になり、少なからず作業性は落ちるし安全にも影響するので床は綺麗にするように言われていました。

以前に中国工場で引越しがあった際、限られた時間の中で旧工場から新工場に設備を動かすのに、旧工場の設備撤去では、設備の撤去後、不要なボルトや配管部品などがそのままにされ、冷却水の水も漏れゴミと水と油でぐちゃぐちゃになりながら、次の設備の移動に取り掛かっていました。作業を止めさせ片付けながらやりなさいと指示、私の方でも一人借り掃除しながら搬出のサポートをしていたのを思い出しました。

このように足元は非常に重要で、人であれば異物に躓き転倒したり、避けながらの作業で体にも負担がかかったりとスムーズな動きができず、また設備も異物があれば引っかかったり、水があれば滑ったりと危険が増してくるのです。
当社の量産している現場では、日々清掃をしているので綺麗に保たれていますが、イレギュラーで機械を修理したり、設備を移動すると行った時には注意が必要です。また最近では新しい設備の設置や設備の移動がかさなってあるので足元を綺麗にし安全な作業を心がけるよう注意していきましょう。

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