今やるすぐやる早くやる

ChatGPTがリリースされ何かと話題となっているAI。生成AIでは対話や文章だけでなく画像や映像もAIが生成してくれる時代になっています。YouTube やXなどでもたまにAIで作ってみた的な投稿が流れてくる事がありそのクオリティには驚かされます。

その生成AIを動かしているのはソフトウェアだけでは実現できず、膨大な情報を処理するハードウェア(半導体)も必要なのです。情報を処理する半導体といえばパソコンで使用されているCPUが思いつくでしょうが、AIを動かすにはGPUという半導体が使用されています。GPU とは画像演算処理装置と言われて、PCでゲームをやる人や自作PCを作る人にはグラフィックボードとしてご存知の事と思います。

なぜAIにGPUが使われているかというと、CPUは一つの計算を順番に進めていく処理に優れていて、GPUはいくつもの計算を並行して行う処理に優れています。AIでは膨大なデータを並行して処理する必要がありその為、GPUが採用されているわけです。大手アメリカIT企業のAI開発当時CPUベースのPCが1000台必要だったところ、GPUベースのPC3台で足りたという話もあったようです。

GPUの最大のメーカーといえばNVIDIA(エヌビディア)。知っている人には馴染み深いでしょう。
エヌビディア社はAIが出る前はゲーム用の半導体メーカーとしてグラフィックボードが中心で世界ランキング10位以下でした。2010年エヌビディア社の一人の社員がCEOに「AIの実験にGPUが使われ始めてる」という報告にCEOはいち早く反応しAI用のGPUの準備を進めたという事です。

そしてAIの普及とともに急激に需要が増え2024年3月には世界ランキング2位となり、数年で一気にIntelに次ぐ半導体メーカーに躍り出ました。今後、自動車業界でも車の自動運転AIにもGPUが使われ、なくてはならない半導体の一つとなります。
IT技術の進歩は早いのは、それを取り巻く環境や企業の動きも早いのです。当社はIT企業ではありませんが素早い行動で社会の変化についていきたいものです。

関連記事一覧