差別化
夏休みに行った京都では京都駅近くの小さな旅館に宿泊しました。この旅館、一風変わった旅館で、赤ちゃん連れの旅行客に特化した旅館でした。
入り口を入るとロビーにはぬいぐるみやおもちゃでお出迎え(表紙写真)。部屋には子供用の椅子や入浴セットが置いてあり、食事も離乳食付き、浴衣は子供用の甚平。これでもかってぐらいにベビー客に特化してました。
宿泊客も皆子供連れなので、子供が泣いても騒いでも、気にならず気にせず過ごすことができ、子供を話題に宿泊客同士のコミュニケーションもあったりと、なかなかいい雰囲気でした。
見た目若い4代目の店主なのですが、京都は旅館激戦区で小さな旅館は宿泊客確保に厳しい状況だったようです。そこで他の旅館との差別化にのり出し、どこにもない旅館を作ろうと全国の旅館を巡ったようです。ちょうどその頃子供が生まれたのをきっかけにベビーに特化した旅館にたどり着いたとの事でした。
今では何ヶ月も前から予約ですぐにうまってしまうほど盛況のようです。
大型ホテルや老舗旅館には真似できないニッチな所を突いた良い差別化を図っていました。
新しい産業を起こすことはまず不可能、しかし我々は今ある産業のニッチな部分を探すことは出来きます、そしてそこに活路があるのです。