神エクセル

神エクセルというネット用語があります。文字の感じからは「エクセルが神業のようにできる」みたいなイメージがありますが、そうではなく神=紙という意味で、エクセルで紙のレイアウトを作っていてかつその精度がもはや神というような、ネットスラングで使われています。

神エクセルとは、マイクロソフトの表計算ソフト「Excel」を、神=紙に印刷した際の体裁を整える目的で使用した書類のことだ。

セルの結合が多用されているため、データの抽出や、再利用がしづらいことがデジタル活用の観点で問題とされている。

Business insider内の記事より

よく目にする行政で使われている、紙の申込用紙や申請用紙。手書きを目的としたフォーマットなのですがそれがエクセルで作られており、昨今のDX化における支障になっているとのことです。

下記は日本年金機構に掲載されている、エクセルです。今でもダウンロードできます。


エクセルを方眼紙のように利用し罫線、塗りつぶしを駆使して紙の様式そっくり体裁よく作り上げており、ある意味神業です。そんなことから紙ー>神と表現されているようです。

エクセルで提供されているならデジタル化が進んでいるんじゃんと思われますが、ユーザーの手書きがデジタル入力だけになっただけで結局は印刷して提出。そして役所では再度手入力。
OCRで読み込んでいるならまだいいのですが。

最初に入力したらならそのままそれをデータで取り込んでしまうのが一番効率的ですよね。しかしデータ化が神エクセルでは困難になってくるのです。

例えば、上記の表ですが、
事業所番号の入力セルを見ると、1桁1枠ですが、その1枠が4x6セルの結合になっています。
5桁の事業所番号が、5個のバラバラな数字と認識されてしまいます。
それを一つのデータとするのに一手間必要となってしまいます。

行政だけでなく、会社でもさまざまな管理帳票、記入様式がまだまだ現役で使用されています。
ひと昔前までは、便利なエクセルの使い方でしたが、これからのDX時代を意識したデータ管理を活用を意識したエクセルの必要となってくるのです。

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