先人達の技術
年々技術の進歩は進みどんどん便利な世の中になっている。
進歩の要因はIT技術の発達でものすごい勢いで進んでいる。
個人で使えるようなPCが出来てから30年。
ちょうどそのころIT企業に就職した人が、
ITバブル、IT不況などを乗り越え、
最近定年を迎えてIT業界をリタイヤされる方が出てきている。
先日とあるシステムメーカの方と話した時に、
IT業界の定年退職が始まり、技術、知識のある人が
どんどんいなくなってしまう事に危機感を感じていた。
最近では技術が進み、手軽に電源を入れるとPCが立ち上がり、
ちょっと勉強すれば、ソフトを使ってプログラムを組めばシステムが作れてしまう。
しかし何か不具合が発生すると、内部までの対処がわからない事がよくあるという。
PCが始まる頃からIT企業にいた方は、0と1の世界で
デジタルが何たるか、PCが何たるかの基礎中の基礎がわかっていた方だ。
そういう人であれば直感でどこが不具合なのかの検討がつき解決できるそうだ。
IT業界も我々製造業界も同じ現象が傾向になって来ている。
我々製造業界も職人さんと呼ばれる方々がどんどんリタイヤされている。
今は機械があれば物は作れるが、トラブルがあると原因究明が出来ない事がある。
先人たちの技術は偉大で大切である。
それを受け継いで後世につないでいかなければならない。