社会補助の捉え方
中堅どころの企業の社長と話す機会を増やしている。どこの会社も次の新展開の事業を模索している。
社会現象や市場のニーズが大きく変わる転換期は、10年周期でやってくると言われる。
感染症対策品や、呼吸系の疾患の医療器具にも新しい状況が刻々と起きている。伸びる製品と衰退する製品がはっきり二極化してきた。
医療認可システムに大きな問題点があると共通した意見。市場に在庫がなくなり、いざ他社製品となっても認可を取ってない製品は、そこから準備したのでは半年後とかになってしまう。輸入製品は足が速いので海外製に流れていく。一度決まれば海外製が定着。それの繰り返しである。
日本サプライチェーンの補助金制度を使いたいと弊社にオファーをしてきた会社がある。国の主旨は国産製造品を増やしたい。その補助金はありがたく、利用の価値はあるが、今の制度だと、開発に成功して市場投入まで1年は掛る。
はたして今のニーズがその時になって続いているか?日本の製造業復権を本気で考えるならば、中途半端な施策は必要なく、疾患を受けた方たちが本来求める製品に的を絞って、それらを開発する企業に資金提供を集中的に出した方がよい筈である。
市場で何が求められているか真摯に探求していき、社会貢献できる企業として先を見ていく。