時間の合間に「チ。地球の運動について」のコミックを読んでます。
漫画かぁ〜と思う人もいますが、なかなか考えさせられる物語になっているので、時間の合間におすすめです。
要約すると、15世紀のヨーロッパが舞台で、C教の統治下で、聖書に書かれる「母なる大地は動かぬ」という文章にならって、地球を中心に太陽や星、天体が動いているという天動説の考えに対して、異端者と呼ばれるC教の教えに反して地動説を研究をする学者のお話です。
この世は神が作った世界において美しくなければならない。 しかし星の観察(天文学)を学ぶことで一定に動く星の軌道が、時より不適切な動きをする。 その疑問を研究する上で、ある学者が実は地球も他の天体と同じように動いているのでは? その発見を言葉に出した時点で禁忌に触れたとして異端者と見做され、異端審問官(異端者を取り締まる組織)によって捕まり、拷問を受けて、処刑されてしまう。 それでも、その研究は次の研究者に引き継がれて行き、異端審問官から隠れて、地動説という知識に、人(研究者)は魅惑の知の探究に溺れていくという物語です。 う〜ん、私の要約は分かり難いので、是非一度読んで見てください。
人が何かを知りたいという感情は、自然な心理である筈が、昔は研究は強欲として見做されていた時代もありました。 今は自由を尊重する時代ですが、自由が無かった時代は、隠れて研究を続けて来た学者たちの英知によって、今の我々が持つ知識となっています。
文化を学ぶこと、歴史を学ぶことで、私たちの私欲とされている知りたいという感情を満足させてくれます。
例えば、「新しいことをやってみたい」という気持ちも、自分自身の脳に刺激を与え、脳の老化と言われている前頭脳の若返りを促してくれると言います。 新しい本を読んでみるとか、新しい友達(サークル)などに入ってみるとか、行ったことない観光地へ行ってみるとか、やったことのないスポーツにチャレンジしてみるとか、新作のゲームをやるのも良いかもしれません。 また今やっている仕事をもっと深掘りすることで新しい発見があるかもしれません。
新しい発見があると、自分の好奇心が刺激され脳からドーパミンが出ます。 それが快楽となり、もっともっと研究したくなります。
若い頃、初めて彼女ができて、初めて手を握った時に、幸せ過ぎて脳が壊れてしまいそうな気持ちになったと思います。 もっともっとその子と一緒にいたい、その子のことを知りたいと思ったのは、私だけかも知れませんので、この話は辞めておきます。
勉強をしましょうというお話でした。

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