言語化は必要

今年2月から参加している経営者の為のビジネスセミナーも、今月で最後となります。
毎月1〜2回のセミナーに参加し、先生の講義が半分、毎回出題される事前課題の発表が半分、後半の方は9割方発表で授業が終わっていましたが、皆の前でひたすら自己開示をする良い環境となっています。 昔ほど皆の前で話すことに抵抗は無くなりましたが、それでも準備不足であったり、即興で話すとなると、まとまりの無い、自分でも納得の行かない内容となってしまいます。
先日、スピーチが上手な人の特徴という本を読んでいたら、発音や発声は2割程度で、8割方は事前準備によって相手への伝わり方が決まると書いてありました。相手に伝わる、共感を与えるスピーチというのは誰しも憧れます。上手に伝えるには、何度も訂正した文章の作り込みと、自分の声を録音して聴くなど、何度も発表の練習をする成果によるところが大きいでしょう。 政治家や大企業の社長さんなどには、大抵はプロのスピーチライターが原稿を書いているので、我々庶民が聞いても共感が得やすい内容になっているとの事ですが、私たちもしっかりと原稿を作ることができれば、誰でも良いスピーチができるとその本には書いてありました。
それでも資料作りは正直大変です。 私も受講前の土日は、家に篭って課題をやっていましたし、今回の課題は最後の集大成ということで、ページ数も項目も今までの3倍はあるので、さすがに辛いです。 先週の土日はネットカフェに篭って課題、今日は朝から会社に来てせっせと課題に取り組んでいて、やっと9割方は終わったので気休めにブログを書いています。
会社の財務状況の整理や、運営上の課題の洗い出し、既存ビジネスの深掘り、新規ビジネスの探索など、すべて会社経営に直結するので、言語化していくことにより自分の頭の中のイメージが整理されていきます。 皆さんの中にも、文章を書いたりプレゼン資料を作ったりするのが得意な人もいるでしょうが、大半の人は苦手意識を持っていると思います。 当社の社長がよく課題を出していますが、5W2Hや目標設定、アクションプランへの落とし込みなど、頭の中に思い描いている内容を文章に書き出すことで、自分のやるべきことが明確になっていきます。 それだけ文章には強いメッセージが備わっているということです。 会社の業績を数字で集計して、過去のデータと比較して表やグラフに落とし込むと、実績が明らかになり、その数字を疑う余地も無くなります。

今回のビジネスセミナーへの受講は、回を重ねる毎に改めて自分のためにも会社のためにもなったと感じています。
普段仕事をしていて、部分部分は見ていても、会社全体を分析することはなかなか出来ていませんでした。
財務分析ひとつ取っても、ROEやROA、企業価値(EV)など、普段使わない単語や計算式が出てきましたし、企業理念やファミリーのLegacyなど、しっかりと考えるべきことがまた追加されました。 他にも、PEST分析、SWOT分析、クロスSWOT分析、STP分析など、実際に自分で作成することよって、自分の頭の中にぼんやりと描いていることが見える化されていきます。
その内容は、また次の機会に皆に説明しようと思います。

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