基本が大事
4月1日の入社式を迎え、新たな門出に希望や期待に胸を膨らませている若者も多いと思います。
それでも社会人としての新生活の始まりもあり、どんな仕事を任されるのか、どんな先輩たちがいるのだろうと、不安な気持ちもあるかと思います。
Youtubeでユニクロの柳井正会長の新入社員へのメッセージを聞いて、すごい方だなっとついつい聞き入ってしまいました。
そのメッセージを自分なりに少し抜粋しますと、
“学生の内は社会から恩恵を受けて勉学に励んでいましたが、社会人になったら自分が社会に貢献して行かなければなりません。例え学生時代は優秀な成績であったとしても、ビジネスの世界ではあまり役に立ちません。配属された部署でまた一から勉強し、先輩や仲間たちとチームとなって、自分を磨いて行かなければなりません。 先ずはチームの一員として、人に役に立てるかです。役に立つ為には、基本作業となる「基」を先ずは全力で(本気で)習得しなければなりません。 大谷選手もメジャーリーグであれだけの成績をおさめ、二刀流で活躍できるのは、今でも基礎練習を欠かさずに行なっているからです。 仕事に置き換えると、基本となるのは接客の対応であったり、作業マニュアルであったり、商品知識、品出しや陳列、広告宣伝、経理作業に至るまで、全ての基本作業を自分の言葉で説明できるまでになることです。 ただ知識として覚えるだけではなく、それを行動し実践して、周りの仲間やお客様へ示して行かなければ「基」を習得したとは言えません。 そしてその「基」を武器に早く店長となり、またグローバルに世界へ羽ばたいて行って欲しい。”
私も、20代の頃はがむしゃらにとにかく仕事を覚える一心で時間を費やしていたと思います。 私は優秀な学生ではなかったので、あまり社会とのギャップは受けませんでしたが、営業の仕事一つとっても、新鮮な気持ちで一からお客様や会社の人たちの役に立とうと考えておりました。 今では仕事の流れもやり方も、お客様への姿勢や向き合い方も、体に染み込んでいるかのように勝手に行動ができるようになっています。 たまに横柄になってしまうのは反省すべき点でしょうが、なぜその作業が必要か、考え方も含め説明できます。 それも若い頃に多かれ少なかれ苦労した甲斐があったということでしょう。
経験というのはマイナスにはなりません。 必ず自分自身のプラスになります。先輩や上司から頼まれた仕事一つ取っても、自分が成長出来ることだと前向きに受け止めて欲しいですね。 長い社会人生活を送っていると、理不尽なこともあるかと思いますが、それも自分が上司や先輩になったらこう改善しようという経験談となることでしょう。