職人さん

富山県高岡市にある「(株)能作」へ会社見学と能作会長の講演を聞きに行ってきました。
高岡市は昔から鋳物職人が集まり、鉄や銅製の調理具や農耕具、銅器に着色を加えた美術鉄器製造など伝統工芸品の町でした。 年々減っていく職人に脚光が集まるように、「人と地域と能作」をキャッチフレーズに、先ずは自分たちのブランド「能作」を日本全国、世界へ広めて行こうと活動を行なっています。 能作と言えば錫100%で作られた曲がる食器(皿や器)や果物カゴが有名ですが、他にも優しい音色の風鈴や、シャープなデザインの一輪差し(花瓶)があります。 歴史や詳細を説明すると長くなりますので、HPやWebで検索してみてください。 能作会長の講演を聞いて、年間13万人が訪れる工場を作り、工場の中には観光客向けのレストランや能作の食器が買えるショップも併用しており、汗水流してモノ作りに励む鋳物職人を間近で見れる。 また、地元の子供達や消費者に、鋳物作り体験を行なっていたりと、伝統工芸を守る産業観光のモデルだなっと感じました。 普段注目されない職人さんたちも、工場見学されるお客さんに対して、仕事の気が散ると不満を漏らす職人さんもいましたが、段々と自分たちの仕事を見て驚きや喜びを感じ、「すごいですね」や「大変ですね」という直接聞くお客様の声に、自信と誇りを感じるようになったとのことです。 今では、私も職人さんになりたいという若者も増えており、求人をかけずに人手不足を全く感じさせないほどと話していました。
今ではその産業観光の輪が広がり、富山県内の工芸品を作っている企業さんたちも、工場見学などを実施しているとのことです。 当社も、もっと皆さんに見てもらえる工場を目指すべきですね。

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