高野山
念願叶い高野山へ行ってきました。
妻と子供を大阪へ送りに行った帰り、ちょっと遠まりでしたが和歌山県の高野山真言宗総本山へ参拝してきました。高野山ですが、ネットでは最高なる聖地とか神域としてのパワースポットとか言われていますが、実際に行ってみて神域(神が宿るとされる場所)に相応しい場所だと感じました。 車で1時間ほど山を登るのですが、総本山は標高800mの平坦地に作られているのですが、周りに1000m級の山々に囲まれていて、山の下からは寺院は見えない隠れ場的な所にありました。 弘法大師(空海)は厳しい修行をする場所は、世間から見えない所にあるべきとの言い伝えがあるようです。 中心の金剛峯寺で、住職さんから大師様(空海)についてのお話を伺いました。空海の教えに、「冬の氷もいずれは氷ならん」 冬場の厚くなった氷も、温かくなればいずれは溶け出すように、厳しい状態、辛い状況にいたとしても、時間が経てばいつかは良い方向に傾く。厳しくても、辛くても、今は逃げずに我慢しなさいという教えです。他にも、何事も良いと思ったらすぐに始めなさい。 空海が遣唐使として中国に渡る船を見た時に、周りの遣唐師たちが、あまりの貧弱な船に不満を漏らしている横で、空海は、これで中国へ行けるのだから、黙って乗りなさいと言ってそそくさに乗ってしまった。前へ進める時は迷わず早く決めて進みなさい。 但し、旨い話や儲け話のようなちょっと怪しく悩むものは、逆にさっさと断りなさい。
他にも、空海は、人の欲に対して否定していません。 食欲や睡眠欲、性欲、また生活や仕事などで抱く欲望も良しとされています。例えば、お坊さんが人を助けたいという願いも、欲望に当たるからだそうです。 さすがに人を騙そうとか、物を盗もうなどの強欲はいけませんが、様々な経験を持つことで人としての深みが出てくる。その深みが人を更に成長させます。
そんな深い話を聞いているだけで、心から清められる気持ちになりますし、それも霊山として名高い高野山の地にいることも心が清められるプラスとなるのでしょう。
そこから3kmほど歩いて戦国武将のお墓がある奥の院もゆっくり見てきました。 上杉謙信のお墓の斜め前に武田信玄のお墓があり、明智光秀の隣に石田三成のお墓があったり。 また、弘法大師御廟から近い特等席に、織田信長と豊臣秀吉のお墓がありました。
久々に一人、お寺周りを堪能することができました。
人生を見つめ直すのに、是非とも高野山へ訪れてみてください。