沈まぬ太陽
今月末に御巣鷹山の尾根へ行くので、予習も含め「沈まぬ太陽」を見ていました。 渡辺謙さん主演の劇場版と、上川隆也さん主演の連続ドラマシリーズ。 連続ドラマは20時間の長編となるので、時間がない人は劇場版(それでも4時間)がおすすめです。 原作は、白い巨塔や華麗なる一族の著者 山崎豊子さん。 大手航空会社が舞台で、そこで労組委員長を務める恩地 元が、会社の悪しき組織(悪しき風習)に立ち向かう話ですが、労使交渉で総理大臣が乗る飛行機の日程に合わせてストを起こし、見事組合側の要求を経営陣に認めさせたが、その報復で中東やアフリカの僻地へ10年以上も左遷されます。 しかし、孤独の中でも、仲間を信じ、自分を信じて、会社を良い方向へ変えるために、僻地勤務を終えて日本に戻ってくるが、ちょうどその時に日本航空123便の墜落事故に遭遇します。 巨大な組織が巻き起こした航空機史上最大の大惨事に、全面に事故で亡くなられた遺族と正面から向き合い、謝罪し、2度と事故を起こさない企業へ変えていく。。 多少ネタバレになってしまいましたが、苦悩な人間模様と遺族に対しての向き合い方を本気で描いた作品となっていました。 企業戦士とは? 古い考えなのかもしれませんが、お客様が安心して利用していただける航空会社を目指す、その熱い志は我々社会人にとっては必要不可欠なものでしょう。 ちょうど先日、当社の海外工場の工場長が、そこで働く従業員の教育に四苦八苦している姿がありました。 品質を良くする為に仕事のルールがある、皆は守らなければならないことは分かっている。 しかし、守ろうとしない社員たち、それを注意する管理者たちも機能していない。 全員集めて指導をしていました。 ちょうど日本電産の永守さんが唱える三大精神「情熱・熱意・執念」を私から彼に助言しました。 品質を上げる為には、組織の悪しき風習を変えて行かなければなりません。 変化を呼び込むには、諦めずに執念深く言い続けること。 その執念深さに負けて、人は変わっていくものでしょう。