勤勉とは


土曜の夕方に妻と子供2人を連れて「ららぽーと海老名」に行きました。ショッピングモールということで、土曜でも夕方6時以降は割りかし空いていましたが、ウチの3歳児の長男はモールに入るなり目の前にLEGOを見つけてダッシュ! それからLEGOから離れず、無理やり連れ出したら、今度はエスカレーター前にガチャガチャを発見し、また離れず。。床の上で嫌々暴れている長男を抱えてレストランへ。 途中トイレに連れて行ったら、トイレの前でまたガチャガチャを発見しへばりついていました。。 ららぽーと、小さい子のお父さんお母さんには、良い意味でイライラする環境でしょう! キッズスペースやゲーセン、ガチャガチャなど子供の興味をそそるモノが、かなり良い配置で置いてあります。 ファミリー向けの購買欲をよく熟知した感じがし、他のモールと違いセンスの良さを感じますね。
さて、今回は学校教育について書いてみます。 日経ビジにネスを読んでいたら、「日本の大学は崖っぷち」と見出しがありました。 日本の大学生は海外の大学生に比べて勉強時間が短すぎる。例えば、もっとも勉強しなければならない1年生で、米国は1週間に11時間以上学習に充てている生徒は58%に対して、日本の1年生は僅か15%との事でした。 それでも日本の学生は9割以上が無事に卒業できるのに対して、米国では卒業できる生徒は5割程度、欧州の大学でも6〜7割しか卒業できないと言います。 確かに私も海外に留学していた時は、とにかく宿題や課題が多く出され、出席率100%であっても授業中に全ての課題をクリアーすることは先ず無理でした。授業は、1日2〜3時間程度でしたが、帰って最低3〜4時間以上は毎日机に向かっていたと記憶しています。日本の全ての大学がそういった環境では無いでしょうが、それでも勉強しなくても卒業できてしまうシステムが悪いと専門家が述べていました。 日本の企業にも問題があると指摘しており、採用面接で大学での成績を評価対象にしていない点が上げられていました。 確かに私も面接の際に卒業証明書は見せて貰っても、成績書を見せてとは言ったことが無いです。 採用する企業としては、新卒を入社してから教育を行えば良いと考えている企業が多く、むしろ真っさらな学生を求める傾向が今でもあるとのこと。 しかし、昭和・平成のような 「Made in Japan」の製品が売れていた時代は、全く同じモノを皆一丸となって作り続けていれば良かったが、今ではモノ作りは 「Made in China」や、東南アジアが中心となっている中で、日本の社員は新しいモノを創り出す拠点とならなければなりません。 本来大学とは、専門知識を学ぶ場所として、日本でも明治から昭和にかけては世界でもトップクラスであり、中国の周恩来さん(中華人民共和国の初代首相)が明治大学に留学していたし、韓国サムソン の創業者親子も、日本に留学して勉学に励んでいたとのことです。「日本に学んで日本を追い抜いた」とサムソンの著書でも話題にあがるほどです。 しかし、90年代のバブル崩壊後は、どんどんと日本の大学への寄付金や国からの割り当て金が減り、研究費が削られ、有名な講師を海外から招いたり、優秀な日本人講師たちを日本に留めることができず、最先端技術を研究するはずの大学の目的が失われてきたという事情があります。 大学生が勉強しなくなったという理由は、それだけでは無いでしょうが、令和になって日本の将来を支えていく学生たちに、もっとより良い環境を整えるのも、我々大人たちの役割なのかと、海外からの従業員を抱える私には、そう映ります。 仕事もそうですが、だらだら長く勉強すれば良いというものではありませんが、質の高い勉強を、周りの人より長く量をこなしていくことでしか、海外の学生や海外企業などのライバルには勝てないということです。 勤勉な国を、もう一度取り戻したいですね。

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