情熱大陸

ビジネスを突き詰めると「情熱」がなければ成功しないでしょう。
特に自分で起業しようと考えている若いベンチャー社長にとっては、自分一人で始め、例えば飲食業であれば、営業、接客、調理(サービス)、業務会計、店舗探しなど、全て一人でやって行かなければなりません。 仮に、夢を共有できる仲間がいたとしても、やはり自分(社長)が誰よりも仕事をして、誰よりも成功を夢見る「情熱」を前のめりに出さなければ成功できないということです。 Youtubeで若い起業家たちの動画を見ていても、誰の話を聞いても最後は「情熱」に行きつきます。
先日、あるベンチャー企業の社長さんと話をする機会がありましたが、その社長さんの熱意に圧倒されてしまいました。私もお客様が来ても普段は思い思いにしゃべる方ですが、この社長は一方的に自分のビジネスへの想いを語ってきました。
その中でとても感心したのは、その行動力にあり、外資の高級自動車ディーラーの支援を受けており、どうやってそのコネクションを得たのか聞いたら、Tel:0120〜のお客様相談室に毎日毎日毎日電話して、最初はガチャギリされたが、その内「あ〜この人からまた電話かぁ」っと担当者が根負けし、上司に繋いで貰ったとの話でした。
断られても何度も何度も繋いでくれるまでめげずに根気よく電話できる人は、内の営業マンに何人いるだろうか。 最近、某人材紹介会社が、私宛にメールで何度もアポイントを取ってきますが、直接電話を掛けて断られてもめげないハートの強さは、きっと持ち合わせていないのでしょう。
世の中がITやAIが活用され、業務も簡略化されて来ましたが、テレワークの普及などで人と人との関係が薄らいできているのも、本来であれば社会問題だと思います。 日本の不動産業界の主流は、誰にも合わないプライバシー(セキュリティー)がしっかりしているマンションが高級であると位置付けられていますが、他国では、人と人との関わりが無くなりつつある現代に警笛を鳴らしている企業もあります。 現に大手家具メーカーのIKEAが、ヨーロッパで賃貸マンション事業に乗り出しておりますが、敢えて住民同士が交流し合えるマンション作りを行なっているとありました。
今後いくらIT化が進んでも、最終的にビジネスを決定するのは人であり続けると思います。
物を買うのも売るのも人が決めるのであれば、人と人との信頼関係によってビジネスは成り立つのでしょう。 当然その突破口も、結局は人の熱意によるものなのです。

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