営業力
企業に取って一番大事な仕事って何か?
製造業であれば製造部門が大事です、管理部門が大事です、お金を握っている経理が大事ですなど、それぞれ会社を安定させる為には必要な部門です。景気の良い時は内部を強化して行かなければ、たくさんの受注を受けてもお客様に迷惑をかけてしまいます。 しかし、それらは全て平時の時であり、今のコロナやEV化、環境対応など、世界が様変わりしている混沌の時期、景気が不安定な状況においては、商売の基本に戻るしかないということです。 あくまでも私の意見ですが、商売の基本は、お客様から注文を頂いて、仕入先様から部材を買って、社内や外注で製品を作って納品する。その繰り返しが我々製造業の商売です。その最初にある、お客様から注文を貰わなければ商売事態始まらないということです。
良い製品を作っても、良い品質であっても、良いサービスをしても、そこに顧客がいなければ何の意味もなさないし、極端なこと、仕事を取って来さえすれば、製品やサービスに多少難があったとしても、営業力で商売が成り立ってしまうということです。 結論を言うと、営業が一番大事な仕事であり、営業でしか会社を救えないということです。
12月の年の瀬となり、私も営業マンに付いて行き年末の挨拶回りを行なっていますが、どこも景気が良さそうな話は聞けていないのが現状です。 ただその中でも、お客様との話の中で何かしらのヒントを掴んで、商売に結びつけて行かなければならないということです。 そこには、当社が扱う製品だけで無く、色々な分野においての知識を持っていなければ、そのヒントにさえも気づきません。
単に、当社はこんなことが出来ます、こんな製品を扱っていますと、カタログに載っている事を説明しても、このご時世仕事に結びつきません。 お客様が当社の扱っていないプラスチックに興味があれば、それに答えなければならないし、当社が出来ない製造方法であっても、ある程度の知識を持っていればお客様へ提案が可能ですし、話が広がり商売の足掛かりとなります。
要はプロ営業マンになりなさいということです。
むしろ営業技術者という方が分かりやすいかもしれません。
話術や駆け引きを学ぶことも大事かもしれませんが、メーカーへ売り込みに行くなら、製造方法や材料知識をもっと学ぶべきです。 ましてや、業界ではサステナブル素材などにテーマが移行しており、今まで扱っていた汎用樹脂とは異次元な世界に既に進んでいるということです。
社内でも、リスキングという言葉を増やしており、皆のスキルアップを促しておりますが、営業ありき、全社員が営業マン、もっと売上に結びつく事を考える。その為のスキルをもっと学ばなければなりません。