孫子の兵法
正月休みに「眠れなくなるほど面白い孫子の兵法」という本を買って読んでいました。
図解で分かり易く、現代社会にマッチした「リーダーとは」を説いた130ページほどの本で、電子書籍でも簡単に読めます。 おすすめです!
年頭挨拶でも交えて話しましたが、上手に伝わらなかったので文章で説明します。
孫子とは諸説あり、中国の春秋時代に呉王闔閭(こうりょ)に仕えた孫武、もう一人が戦国時代中期の斉(せい)の威王に仕えた孫臏の二人が取り上げられています。孫武と孫臏には100年のズレがある事から、どちらが正しいかは立証出来ていませんが、お互いに戦国時代を生き抜いた人物であり、孫子の兵法とは、戦争で如何に相手から勝利するかを述べられています。
有名な名言としては、
「百戦百勝は善の善なる者に非ず」(百回戦って百回勝つのが最善ではない。戦わずして勝つのが最善である)
要するに、「損失を極力出さずに勝ちなさいよ」と言っています。 その為には、諜報活動(スパイ?)をして戦略をしっかり立ててから相手と戦うこと。戦う前から勝負は始まっているという意味合いでもあります。
私が今回年頭で話した「将」という漢字、この本では結構重要視されており、戦争をする上で、将=指揮官(企業で言うリーダー)の能力で勝敗がほぼ決まります。 各指揮官(各リーダー)に従う兵士(部下)を、生かすも殺すもこのリーダーの裁量で決まります。
その重大な役割を持つ指揮官(リーダー)の資質とは?
1)物事を明察できる知力
2)部下からの信頼
3)部下を思いやる仁慈の心
4)困難に挫けない勇気
5)規律を維持できる厳格さ
もう一つ大事なのは、「指揮官は国家の補佐役である」と言っています。
その国の君主と指揮官が親密であれば国は安泰であるが、両者に隙間が生じれば、その国は弱体化します。
上記の資質を見ると、現代社会でも同じ事が言えるなっと感心します。 これが約2500年前(紀元前500年頃)に孫子が教えていたという事に本当に驚かされれますし、2500年経っても私を含めて人は完璧にはなれていないということなのでしょう。。 完璧に行動できるのは、AIだけなのかもしれませんね!
それでも意識するのとしないとでは大きく違ってきます。
2022年が始まりました。 今年1年、何を学び、どのように行動するかは、自分自身です。
是非とも、年頭に定めた抱負「漢字」に向かって成長して欲しいと思います。