能力目標
先日、某流通企業へ訪問させて頂いた際に、分厚い会社案内を貰いました。
内容を見ていると、能力目標というページがありました。
「経営指標において、数値目標を優先するのではなく、
どのような能力を持った企業になりたいかの発想を重要視していく」
例えば、「即納が最大のサービス」という目標を定めたら、
その目標を達成させる為には、在庫を持たなければ即納は出来ません。
在庫を持つと言うことは、スペースにも限りがありますし、先買いする事で資金繰りが圧迫されてしまいます。
その為には、在庫をどの程度準備させるか、 どのアイテムを揃えるか、季節や時期によって在庫量をコントロールする仕組みと正しい在庫予想がキーになります。
売れ筋を数値化し、数カ所ある倉庫の数量をリアルタイムに把握し、人手不足を解消する為に自動倉庫を取り入れる。 当然スペース確保の為に、ある程度の投資と省スペース化も求められます。
即納の実現1つとっても、様々な課題があり、その課題をクリアする為に、スタッフの能力を上げて行かなければ到底達成はされません。 そのスタッフの能力UPとシステムの能力UPが企業のノウハウとなっていくのでしょう。
能力目標といっても、数値で表すことは必要です。
在庫を10万アイテム→ 20アイテムに増やす。
受注における在庫出荷率を70%→80%にしていく。
即納サービス以外にも、いくつかの能力目標を立て実現させる事で、顧客満足度を上げて、結果的に売上UPにつながります。
当社も、9月より新しい期となり、ちょうど来期の目標を定めている所です。
ただ単に数値目標を立てるのでは無く、もっと企業としての能力を高める為の目標を考えて行きたいと思います。