東南アジアの状況
ベトナムでの感染拡大が深刻になっています。
特に南のホーチミン市周辺では、1日の感染者数が4千人に達しており、ベトナム全体で8千人になっています。
元々、ベトナムはコロナ対策の優秀国であり、デルタ株が流行る春先までは、2〜3人程度と一桁代に抑え込んでいただけに、如何にデルタ株の驚異を感じます。 ベトナム政府は、コロナの封じ込めに一心になっており、特にホーチミン周辺では、工場内で1人でも感染が見つかれば、2週間以上の工場閉鎖となり、1週間ごとにPCR検査を行い、全社員が2回陰性とならなければ操業開始が出来ない。そんな厳しい要求が我々企業に出されています。 また、陽性者が出ていなくても、工場を稼働するには、社員の移動が2箇所までしか認められず、例えば、自宅から通わせるとなると数箇所となる為、どこか1箇所に集めなければなりません。 その為、工場内で寝泊りさせるか、社員寮や一時的な宿泊場所を作ってそこから会社の往復のみとするか、移動するルートも1つにしなければなりません。 当社もホーチミン周辺に工場がありますが、未だに止まってしまっている状況であり、お客様へご迷惑をかけないギリギリの所で他拠点からの代替え出荷で窮地を凌いでいます。
ホーチミン周辺の得意先様も、数百人の社員と日本人駐在員が、工場にダンボールを敷いて寝泊りしながら、何とか製造を続けている状況であり、私も現場の声を聞くたびに、胸が締め付けられる気持ちになります。
またインドネシアでは、1日に4万人の感染者が増えており、ピークは超えた物の既に医療崩壊が続いてしまっているとの話でした。 重症化しても病院にベットの空きがなく、エントランスなどに数十人が寝かされて、毎日その誰かが亡くなっていく。。 幸い当社のインドネシア工場は、一時感染者が増えましたが、今はゼロで推移出来ていて、重症化となった社員もいなかったと報告を受けています。
国によって政策も方針も違いますが、その地域地域でご苦労をされている方、また悲しい思いをされている方々に、心よりお見舞い申し上げると共に、ワクチン接種が早く各地域に行き渡る事を願うばかりです。