仕事は教育がカギ
今日のテーマは、「仕事は教育がカギ」というお話です。
人手が足りずに人数を増やすケースがありますが、闇雲に増やすと返って効率が下がってしまいます。
例えば、優秀なプログラマーがいるとして、1から10まで全て彼1人でこなせるので、彼をマネージャーにして部下に新人3人をつけるとします。 「早速、あれやってね」と1〜3の仕事をやって貰ったとしても、4〜10はこのマネジャー1人がやるので、結局そこで仕事が止まってしまいます。 また、1〜3のプログラミングでミスがあれば、修正するのはこのマネジャー。 だったら最初から自分一人で1〜10までやった方が早いよね! そんな経験をするマネージャーが多いと思います。 しかし、いくら優秀な人でも実務レベルで3人分の仕事はこなせません。限界を上げて成果を出す為には部下を育てなければなりません。どんな人でも同じ作業を2年も続ければ、誰でも出来るようになりますが、時代の変化が激しい現代において、そんな悠長な事は言ってられません。 そこで必要となって来るのが「教えるスキル」です。 人を早く育てられる人は、出世が早いです。早く育てられるというのは、イコール教えるのが上手ということです。 仕事が出来る人ほど、やり方や方法を一生懸命に教えてしまいます。 自身が試行錯誤して確立したやり方なので間違いはありませんが、教えてもその通りになかなか出来ない新人さん。 私も経験があるのですが、この通りにやってねと教えても、その通りにやらない人が結構います。 理由は、「人は皆、考えるから」
このやり方の方が簡単だ! あのやり方は面倒だなと、自分の解釈でやりやすいように変えていきます。その為、教えた通りにやってくれないのです。
ではどうすれば良いのか?
教え方が上手な人は、やり方を教える前に、しっかりと考え方を教えます。
例えば、自分で作った資料は完成させたい気持ちが優先されるから、誤字脱字は必ず起こるよ。
数字は一桁ゼロを多く入れる間違いが多いから、必ずチェックしてね。
コスト・納期・品質とどれも大切だけど、一番は納期厳守。 それはお客さんとの約束を守るという事だからね。
機械の立上げは、段取りが全てですよ。 なぜ段取りが全てなのか説明が出来れば尚良いですね。
私も、考え方を教えるのを疎かにしてしまう傾向があるので、決して教えるのが上手とは言えません。
それでも意識的にやるのとやらないとでは、成果も変わってきます。
同じ認識を持っている人と一緒に仕事をすると、面白いように仕事が進んで行きます。
それと同じ原理原則です。