ミスを防ぐにはシステムが大事
先日コンテナ作業をしていたら、社員の一人が
「突っ立ってないで、早くやろうぜ!」という声を上げていた。
他にも、「当番が来ないので、○○さん、先に朝礼を始めてください!」
私が注意をする前に、先に社員からこのような指摘が出る事、ニッセイエコ・イズムが浸透してきているなあっと、嬉しくなりました。
時間=金。
人数に応じて、時給に換算したら1分1秒でも無駄には出来ません。
さて今回は、全員必ずミスをするです。
ISO9000やTS、IATF16949 など、品質管理システムというものがあります。内容は、ルールを作ってその通りに仕事を行い、間違いを起こさないようにする。作業マニュアルがあり、作業ごとにチェックシートがあり、その通りに作業をすればミスや不良が出ないということです。
仮に不良がでれば、その通りにやっていなかった作業者や担当者の責任となります。 しかし、始めてやる事や、滅多にやらない業務は、マニュアルが無いので、やる人によって結果が変わってきます。 滅多にミスを出さない人は、自分ルールがあり、例えばやる前にこの入力方法が一番最短で早い、出来た物は第3者にチェックして貰うなど、最初に自分なりにルールを決めます。 しかし、ミスが多い人の特徴は、考え無しに取り敢えず業務に取り掛かる、中間チェックや最終チェックなど見直しを行わない、人を頼らずに自分で全てを行おうとする。私は絶対にミスをしないと思い込んでいる人ほど、大きなミスをするものです。
昔、本田宗一郎氏は、部下のミスに対して、その上司だけに鉄拳制裁をしていました。理由は、なぜミスが起きたのか? ミスが起こる仕組みを作った上司が悪い。人を責めずにシステムを責める。
人は他人のミスであれば簡単に謝れる。 しかし、自分が犯したミスでは無いので、本当に反省しているかは不明である。
本田宗一郎氏の言葉に、
「人間は、誰でも反省の重要さは一応知っている。しかし必要なときに、必要な反省をしている人間というのは、意外に少ないものだ。反省の痛みが深ければ深いほど、人は成長し、そこに進歩がもたらされるのだ。」
100%ミスが無く完璧に出来る人は、一部のスーパーエリート(天才)だけであり、大半の人はミスや間違いを起こします。 上司の仕事は、そのミスが起きないようにルールや仕組みを作る事が最も重要の仕事である。 私も含めて、自身では間違いは起こさないだろうと錯覚してしまいます。しかし人は必ずミスをする生き物である、それを前提に周りの人がチェックし合える仕組みが大事です。