辛い時こそ上を向け

先週から妻が子供を連れて帰省しているので、さあ独身生活を満喫するぞ! ということで、近所の焼き鳥屋で一人で晩酌をしていたときに、カウンターの亭主が突然話しかけてきた。ガラガラの店内で、常連さんが2人くらい、亭主も暇だし私も一人、近所のあそこの店が閉店するなどの話をしていた。 亭主から、内も焼き鳥屋を辞めてラーメン屋にでも変えようかなっという話になった。 コロナ禍で飲食業を続けるなら、ウーバーや出前館を使って宅配専門の店にするか、その場合は厨房さえあれば店舗はいらない。 既に、大手外食チェーンは、テイクアウトや宅配専門の店を出店させている。 或いは、牛丼家やハンバーガーなどファストフードで、簡単に食事を取れる店にするかである。 大半のラーメン屋では販売機をおいてウエイターを置かず、調理場と客先の距離を取る手法が確立されている。 最近では、ラーメンを自分で取りに行き、食べ終わったら自分で返すと割引になるというサービスも初めているという。 焼き鳥屋の亭主から、内で〆に出しているラーメンが結構好評でラーメン屋をやりたいんだようね! 食べてみると、あっさり鶏ガラスープがマッチして旨い。小さい店は、転換が早いのが売りだからね。そうでないと環境の変化に置いてかれる。 失敗したらまた違う店にすれば良いし、コロナが落ち着いたらまた焼き鳥を売れば良い。
そんな亭主の何気ない言葉が妙に私の頭に残りました。
当社も先行きが正直不安である。
菅総理が、2030年半ばでガソリン車の新車販売を禁止すると発表した。既に各社EV車やFCVに舵をきっている。後10年そこらで主力製品が変わる。自動車部品で国内海外工場の動かしていた当社も変わらなければならない、と営業会議で熱弁しています。では何にシフトすれば良いの? その答えは「はいこれです」とは簡単には出てこない。 そんな中、一人の営業マンがコロナ禍でも75件の新規顧客に飛び込んで来た。その中で7〜8社しか案件に結びつかなかったが、その行動力「動く」ことは大変評価している。 動く → 考える → 動く、勝者になるにはその繰り返しであり、また次の試合に向けて動く、決して立ち止まることは許されないし、たまに心が折れそうになるときもある。それでも歯を食いしばって走り続けなけなければ勝つことはできない。中学時代のバスケットの顧問が、疲れて下を向いていた私に向かって勢いよくボールを投げて来て、「辛い時こそ上を向け」と激を飛ばしてきた。あの時はチッと思ったが、今になってその言葉の意味がよく分かる気がします。

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