上海出張
先週は上海にてクオリティーカップの監査を行ってきました。
インドネシア、恵州に次いで3拠点目になります。
上海日成は、市政府の都市計画の影響で今年の夏に新工場へ引越しを行いましたが、正直引越し間もない工場であり、監査の準備が完全では無い状況でしたが、スケジュール的に無理を言って強行させて貰いました。
上海日成はニッセイグループの中でいち早く国際自動車規格であるQS9000からTS16949、その後IATF16949に移行した工場。
医療規格であるISO13485や環境規格のISO14000も取得しております。
また、中国安全国家規格や、上海市の労働関係優良企業としても表彰を受けていて、労働環境に厳しい中国国内でも、稀に見る法令遵守の工場です。 昨今、政府部門からの厳しい監査にも負けずに、社員一同一生懸命に企業運営を行ってくれております。
さて、工場監査の方は、内装工事も完全に終わっていない状況でしたが、工場も綺麗になっていました。 しかし、引越しでの機械移設もあり、標示類の掲示が間に合って無く、5Sの方はいくつか指摘を上げさせて貰いました。
監査終了後のクロージングミーティングにて、我々の指摘事項に一番悔しい表情をしてくれたのは上海日成の社員でした。 他のグループ会社は、厳しい監査で「やっと終わった」と安堵していますが、そこは上海日成、早速次の日の朝礼で製造部門の責任者が今回の指摘事項を皆の前で厳しく叱咤し、どのように改善を進めて行くかを話あってくれていました。
私が進めるクオリティーカップは、監査を受けて終りでは無く、グループ全社で品質へのこだわりを競い合い、グループ全体で品質向上に繋げて行くことが目的にあります。
この製造責任者の姿勢と真剣に聞く社員たちの目をみて、これが上海日成の底力ではないかと、嬉しい気持ちでベトナムへ出発致しました。