古くても綺麗に
クオリティーカップの監査にて、恵州工場へ行ってきました。
当社の恵州日成ですが、2003年に設立して16年が経ちます。
写真を見ても分かりますが、工場は老朽化して壁に貼ってあったタイルが剥がれて来ており、外から見ると綺麗な工場とは呼べなくなって来ている。
しかし、工場内部や事務所は常に綺麗にしており、整理整頓など5Sはきちんとやられていました。
昨年は、5Sの指摘事故がいくつもありましたが、恵州の製造責任者が勉強したいという事で日本に連れて来て、5S管理で定評のある知り合いの会社を見せてあげました。帰国後、その会社の良い点を真似て、整理整頓の見本写真(置き方)を至る所にペタペタ貼っていました。 私も、見本写真が貼られている戸棚を見て、どうせやられていないだろうと思って中を見ると、全く見本通り。
検査台の上に無造作に雑巾が置いてあったので、指摘しようとしたら、ここに雑巾を置くと写真付きで見本が貼ってありました。
お金をかけて、業者に頼んで、壁や床の色を塗ったり、外壁を直したり、トイレを改築したりすれば、当然5Sも良くなる。
しかし、5Sは自分達でやってこそ意味があるし、自分たちでペンキを塗ったり、掃除をしたり、設備を磨いたりしていると、製造へのこだわりが増し、機械への愛着や、チームワークが芽生えてくる。
工場現場のLEDも、自分達で買って来て、長いハシゴを借りて来て取り付ける。工事費用は、ほぼゼロ円でした。
新しく借りた倉庫も、前に借りていたタイヤメーカーの汚れが壁の至る所に残っており、私から、壁を綺麗にしたらと言ったら、責任者から「そんな余計なお金はありません!」と言い返されてしまった。
ケチケチ経営の恵州工場。 お金をかけづに大事に使う。
そんな社員の姿勢が、私の自慢である。