指導者の能力
「結果を出せ!」「5Sを徹底しろ!」と私もよく言ってしまいますが、
それは根性論であって、結果って?、5Sって?、漠然な目標となってしまい、
経営者の「願望」で終わってしまいます。
では、どうやって社員を動かすのか!?
その一つは、分かりやすく数字で目標値を定めること。
例えば、会社の理念教育、どうやって数字で表せば良いか悩みます。
当社では、良い行動(理想な行動)を箇条書きにし、それにいくつ当てはまるか
自己と他己で50項目あるチェックシートを○、× で採点して行く。
行動基準を示すと、嫌々でも行動に変わって来る。
「早く帰っているか?」と評価項目に入れると、
自然と皆、黙々と仕事をし、早く終わらせて帰るようになる。
嫌々でも、「やる」か「やらない」かでは結果は変わって来る。
すぐやる人は、何も言わなくても、自分で良い方法に気づき、自発的にやります。
やれない人、やらない人に、どうやって分からせて、やらせるか?
元バレーボール日本代表で、パワフルカナと呼ばれていた大山加奈さんが、
試合中に選手間で声掛け出来ない悩みがある小学生チームの指導方法にヒントがありました。
大山さんの指導方法とは、3人1組のチームを作り、
1人を目隠しさせて、他の2人が後ろから声を掛けて障害物を避けて、早くゴールした方が勝ち。
それをチーム対抗で競争させるゲーム。
一見、バレーボールとは関係ないゲームですが、目隠しした不安な気持ちを、
チームメイトの誘導(声)が何よりも頼りになる事、それが自然に身を以て感じる事が出来ます。
弱いチームも、指導者次第で大きく成長し、勝てる喜びを感じられる。
話が数字から少し遠ざかってしまいましたが、
指導方法で、結果は大きく変わって来る。
その方法が、分かりやすい数字であったり、足りない事を気づかさせるゲームであったり、
指導者の能力次第という事ですね。