真心で向き合う

土日で会社の電話回線の工事に入ってもらている。

会社は休みなので、私も交代で留守番。
空いた時間が出来たので、金川千尋氏(信越化学工業・会長)100の実践録を読んでいます。
本の冒頭に、「常在戦場」:いつも戦場にいることを忘れず、いつでも戦えるように備えよ。
「経営の世界では、一時の気の緩みが命取りになる」と、冒頭からすごい経営哲学である。
作中に、「少数精鋭」「適材適所」「スピード感」という言葉が所々に出てくる。
例えば、新規事業のプロジェクトチームを作って各部門から社員を集めても、
人数が多いと情報が混在し、どれから手をつけて良いのか分からなくなる。
結局、多数決で優先順位を決めるが、そもそも新規事業を多数決で決めるものでは無い。
やるかやらないかを決めるのはトップの仕事。 
戦術は精通した人材で少数精鋭のチームで決めていく。
他にも、
今日やるべき事を成し遂げていない会社が、3年先、10年先のことを達成出来るはずがない!
目の前の仕事を一生懸命にやり、常に短な数字を追って行けば、
将来起こり得る問題が自然に見えてくるし、対策もスピードを持って打てる。
他にも、たくさんの実例が記載してあり、どれもスピードのある経営が真髄にある。
責任は全て社長が背負わなければならないと書いてあるが、
それでも数字(結果)への拘りは強く、実力主義を貫き通しているのではと感じる。
当然そこには、人材を適材適所へ送るよう、上司や部長、社長は
直属の部下の仕事ぶりを自分の目でしっかり見てあげることが重要と記してあります。
最近、ニュースに取り上げられている問題で、
選手が監督へ、まともに話を聞くことが出来ない。
なぜ試合に出して貰えないのか?  
監督やコーチにも意図している事があるのでしょうが、言葉に出さなければ分からないもの。
欧米では、「インテグリティ」というリーダーとして欠かせない資質があるという。
インテグリティの意味合いとしては、「誠実」「真摯」「高潔」
相手と真心で向き合えるリーダーであるべき! なのでしょう。
人を導く立場として、この本を読み進めるごとに、節々に自分への戒めを感じています。

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