トップのあり方
吉本興業の闇営業問題での謝罪会見を見ていて、企業トップのあり方を改めて考えさせられました。 今の時代、これだけインターネットやSNSが普及しており、情報は内々に留める、公表せずに静観する、流石に無理がありますね。
それだけネット上には情報量があり、隠している真実も暴かれてしまうし、嘘偽りの情報も勝手に飛び交ってしまう。 それであれば、さっさと記者会見を開いてしまい、真実を公にした方が、下手な疑いは掛からずに済むでしょう。 ただ、社員を守る為に、タレントを守る為に、どこの社長さんも必死に考え、必死に行動しています。 吉本興業さんもきっと同じ筈です。
田村亮さんの言葉に、「ファミリーとして・・・」とありましたが、私もこの言葉がグッと来ました。
当社もそうですが、どこの企業も、社員・スタッフ一同、一つの家族として嬉しさも悲しさも分かち合い、困難を乗り越えて行きます。 しかし信頼という絆が崩れてしまえば、ファミリーでは無くなってしまう。
私も先代から、「損得ではなく善悪で判断しろ!」とよく言われたものです。
それが結果的にファミリーを守る事に繋がるのでしょう。
最近、求人活動で中途社員の面接をしていると、自分の会社の社長とまともに話したことが無い! という事を聞きます。 特に地方の工場や、海外子会社となると、自分の会社のトップの顔すら知らないと言う社員やパートさんもいます。仮に、直属の上司から業務改善をもっとしろと命令されても、会った事もない社長さんの為になんか、命を張って仕事なんて出来ないでしょう。
私は工場へ行くと、全社員に挨拶をするように心掛けています。新人教育での会社の理念・考え方教育は、全て私の役目です。新人教育の中で、私の自己紹介から始まり、その人の経歴や家族構成、考え方などを聞かせて貰っています。
また海外工場でのイベントや食事会に積極的に参加をするようにしています。
会社のトップとして、どちらの選択が正しいのか、夜も寝れずに悩む事もたくさんあります。 しかし、仮に良いと思った決断をしても、理解されない事もあります。 それでも、遠ざけるのではなく、お互いに納得出来るまで話し合う事が、我々の役目なのでしょう。