人の長所は何処にある?

先日、息子の小学生サッカーチームの練習を見に行ったときのこと。あるプレーの後、コーチが子どもたちにこう声をかけていました。

「人の短所じゃなくて、長所を見るようにしよう。いいところを見つけて、伝えてあげよう。」

一見、当たり前のことのように聞こえるかもしれません。ですが、この言葉には深く考えさせられるものがありました。

子どもたちの世界にも、うまくいかないプレーや失敗は当然あります。でも、そのたびに「ミスした」「なんでできないの?」と責め合っていたら、チームはバラバラになります。逆に「今の動き、よかったね」「ナイスチャレンジ!」と声をかけ合えば、お互いを尊重しながら成長できる。

これって、大人の世界、特にビジネスの現場でもまったく同じことが言えると思うんです。


短所探しは簡単、でも長所を見つけるには視点が必要

私たちはつい、相手の足りないところやミスに目が行きがちです。上司として部下を見るときも、同僚と仕事をするときも、「もっとこうすればいいのに」「ここがダメだな」と、短所ばかりが目につく。

でも、それでは関係は深まらないし、相手の成長も引き出せません。むしろ「自分のことをちゃんと見てくれている」「強みを認めてもらえている」と感じてもらえた方が、モチベーションも高まるし、仕事の質も上がります。

長所に目を向けるというのは、相手に対するリスペクトの表れでもあるのだと思います。


「伝える」より「伝わる」を意識する

あのサッカーコーチが子どもたちに伝えた言葉には、「チームでどう関わるか」というだけでなく、「どうすればお互いが気持ちよく前に進めるか」というヒントがありました。

ビジネスでも同じように、単に指摘するだけでなく、相手の強みに気づき、それをどう活かしてもらうかを考える。その視点を持つことで、伝え方も変わり、関係性も変わっていきます。

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