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仕事に追われていると、ふと「何のために働いているのか?」と自問することがあります。そんなとき、私の心に残る一節があります。
夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし
故に夢なき者に成功なし
この言葉は、仕事にも人生にも深く通じる“成功の道筋”を示しています。「仕事における夢の大切さ」について考えてみたいと思います。
夢なき者に理想なし──はじまりは“思い描くこと”から
「夢」と聞くと、大げさに思えるかもしれません。でも、ビジネスにおける夢とは、“ありたい姿”のことです。
たとえば、
「安全でミスのない現場を作りたい」
「お客様に選ばれる会社にしたい」
「新人が安心して育つ職場にしたい」
そういった思いも、立派な“夢”です。夢があるからこそ、自分の仕事に意味を見出せます。逆に、夢がなければ日々の仕事がただの作業になり、やりがいも成長も感じられなくなってしまいます。
理想なき者に計画なし──ゴールがなければ、道は決まらない
夢があると、「じゃあどうなっていれば理想的か?」と考えるようになります。理想は、夢を形にするための明確なビジョンです。
現場でいえば、
「誰が見ても分かりやすい作業手順を整える」
「無駄のない流れで作業できる環境を作る」
こういった“あるべき姿”があって初めて、そこに向かうための計画が立てられます。理想がなければ、結局は目の前のことをこなすだけになり、何も変わらないのです。
計画なき者に実行なし──段取りがすべてを決める
現場では「段取り八分、仕事二分」とよく言います。計画がしっかりしていれば、実行はスムーズに進みます。逆に、段取りが曖昧なままでは、トラブルが起きたり、人が動けなかったりして、結果的にムダが生まれます。
特にチームで動く仕事では、
誰が・いつ・何をするのか
どんなリスクがあるのか
どうサポートし合うのか
そうしたことを事前に計画しておくことで、全員が同じ方向に向かって進めるのです。
実行なき者に成功なし──やるか、やらないか
どれだけ立派な計画があっても、実行しなければ意味がありません。行動に移してこそ、初めて成果が生まれます。
実際、成功する人とそうでない人の差は、「やったか、やらなかったか」だけ、という場面が多いのではないでしょうか。
「こんなやり方どうだろう」と思っても、提案しなければ変わらない
「こうした方がいい」と分かっていても、動かなければ何も起こらない
だからこそ、「まずやってみる」姿勢が大事です。