
技術の粋
「今日は大西卓哉飛行士が宇宙に行くんだよ」と言いながら、長男が起きてきました。何のこと?と思いながら朝のニュースを見ていると、15日の朝8時ごろにNASAから国際宇宙ステーションに向けてロケットが打ち上げられると報道されていました。普段あまり気にしていなかった話題に、「そうなんだぁ〜」と思いながら、子供の頃に何度かテレビで見たスペースシャトルの打ち上げを懐かしく思いました。そして、YouTubeでLIVE放送されていたので見てみたところ、その打ち上げの迫力に驚き、思わず見入ってしまいました。
まず、宇宙飛行士が着ている宇宙服がデザイン性に優れ、かっこいいんです。昔の動きにくそうな宇宙服のイメージとは全然違っていました。今の時代スペースシャトルでは無いんですね。「クルードラゴン」と呼ばれるカプセル型の有人宇宙機で、ロケットの先端に搭載され、宇宙まで打ち上げられます。
スペースシャトルは、巨大な燃料タンクと2機のロケットエンジンを備えており、宇宙へ入る頃にそれらが切り離され、海に落下して回収されます。一方、クルードラゴンは2段ロケット構造になっており、1段目のエンジンが切り離されると、自ら姿勢を制御し、決められたポイントに垂直に着陸します。ロケットが縦に戻り、足を開いて着陸する映像は衝撃的でした。こうして戻ってきたエンジンは再利用され、また次回の打ち上げに使われるそうです。クルードラゴンを製造しているスペースX社は、完全再利用可能なロケットの実現を目指しているとのことです。
15日8時3分に打ち上げられたクルードラゴンは、16日14時40分ごろに国際宇宙ステーションに到着し、これから半年間、宇宙で任務をこなすそうです。
私はというと、神奈川から滋賀に移動して2週間の出張中なのですが、そんな中、宇宙で長期間滞在している人たちがいると考えると、スケールの違いに圧倒されます。彼らは地球の未来のために、さまざまな実験や研究を宇宙で行ってくれています。まさにロマンですね。たまには空を見上げて、未来を想像してみるのもいいかもしれませんね。