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歴史と企業文化
本日も昨年に引き続き2回目のビジネスキャリア検定試験を行いました。
今回は、外国人の子たちも試験に受けてくれて、皆難しい問題に苦戦しながらも一生懸命に勉強している姿は、とても嬉しいものです。 私はまたもや試験管を務めていましたが、問題用紙が余っていたので私もちょっと試験を受けてみました。
経営戦略を受けましたが、感想から言うと難しい。。 とにかく用語が良く分からないのと、用語自体がビジネスで使われる外来語(カタカナ)なので、聞いたことのない用語に正直戸惑いました。 ドメインの定義とは? ドメインってメールのアドレス(.COM)の事かな! (正解は、企業が事業を行う領域のこと)
他にも、SBUとは? SBI証券のグループ会社のことかな(正解は、戦略的事業単位)
そんな感じで試験をしていたので、先ず合格点には達しませんが、ただ全問やってみて、改めて経営戦略の必要性は感じました。
組織においてのビジョンの必要性や企業文化の教育など、我々が日々やっていることが実はビジネス書には明確に定義付けされていることです。組織をまとめる上で、様々な手法があり、昔の経営者が同じように行っていた歴史があり、その手法がなぜ成功したのかの理由を丁寧に説明してくれています。
人生を生き抜く上でも、会社経営を行なっていく上でも、過去の偉人たちがどのように考え、どのように実行してきたのか、それは現代の我々にとっても同じ方法、同じ失敗が繰り返されます。 当たり前の話ですが、人の思考は何年経っても対した差がないということでしょう。
先日国際線の飛行機で映画を見ていましたが、その映画は、コロナ禍で大変な日本に徳川家康や織田信長などの過去の偉人たちをAIで複製し、新内閣(総理大臣は徳川家康)を作り、コロナで混乱している日本の政治を動かすという内容でした。
ストーリは端折りますが、戦国時代を生き抜いた武将たちが次々に新しい(斬新)な政策を打ち出し、最初は国民からの不満が起こりますが、実践する内に実績が伴い、段々と支持率が上がっていく。 その中で徳川家康総理が言った言葉に、「戦国時代は、自分が決断を下した内容で、自分の兵士(人)が何千・何万と戦死することもありえる。だから大将の決断と言うのは、それだけたくさんの命を預かるということ。 その為、夜も眠れず考えて考えて考え抜いて決める。 だから大将は自分が決めたことに責任を持たなければならない。 また、大将が決めたことは、皆も理解する努力をしてほしい」
戦国の世で、いつ自分の寝首をかかれるか分からない境地で下す決断とは、今の世の中では考えられないほどの尋常でない精神状態の中でのことでしょうが、それでも経営者の私にとっては、心に響くものがありました。
歴史は繰り返すという言葉があるように、当社が直面していく問題も、当社の歴史を遡れば似たような事柄がきっとあります。 その問題を解決していった先にあるのが、今の当社の企業文化となっていると感じます。 だから、当社の社是考え方は、これからも守って行かなければなりませんし、またその文化にいくつもの厚みを増して、次の世代に受け継がれていくものだと考えます。