市場の変化
先週は体調を崩してしまい土曜は休養していました。 妻も子供2人も私も咳がひどいので、妻の母から電話でマイコプラズマ肺炎ではないのか?と疑いの連絡がありました。。 軽症であれば気管支炎でおさまりますが、都内でも流行っているようなので、体調管理はしっかりしたいものです。 ただ子供が幼稚園や保育園から貰って来るのは困りますね。
昨日は1日中ネット検索をしていたら、船井電機の破産手続き開始のニュースが流れて来ました。 コロナ前から俄かに業績不振が騒がれていましたが、ここへ来ての倒産ということで、私の驚いています。 20年前は、FUNAIブランドで、格安テレビやビデオデッキなど、アメリカのウォールマートなどで飛ぶように売れており、私も中国駐在していた時で、香港や中国広東省では、船井電機と取引しているメーカーの社長さんから、その羽振の良さをよく聞かされました。 元々はOEMの走りであり、今では台湾のフォックスコーンなど、OEMやEMSなど受託専門メーカーがたくさんありますが、当時は船井電機の革新的な技術とグローバル力で90年代終わりから2000年代初頭にかけて最盛期には年商も3500億円以上あったとのことです。 その後は、デジタル家電は韓国勢や中国勢が勢いを増して行き、日本を代表するソニー、パナ、シャープも、次々に世界シェアを落としていき、今ではサムスン、LG、TCL の順になっています。 ビジネスの移り変わり(ゲームチェンジ)というのは本当に恐いもので、私がこの業界に入って25年が経ちますが、次々に売れ筋が変わって行っています。 当社も、UL認定のPVCチューブが、日本のデジタル家電や白物家電の波に乗って、売上を伸ばしていった時代もありましたが、今は自動車部品を積極的にやっていたことが功を奏しています。 ただ次は? 次の時代にもう乗っていなければと、私も危機感を強く感じています。 先日、某材料メーカーの役員さんと話していたら、ここ数年で日本の販売シェアを落としていると嘆いていました。 このメーカーは、数十年前に自動車向けの仕事を減らして他の業界への選択と集中で日本のトップシェアを勝ち取りましたが、徐々に製造が日本から海外へグローバルとなるにつれて、今度は地道に自動車向けをやっていたライバルからひっくり返せないジレンマに陥っているとのことでした。
当社も、自動車、建機、家電、医療 と様々な分野へ進出していますが、昔このブログでも書いたように、もっと裾野を広げて、ある分野がダメになっても、他の分野で稼げる基盤を作って行くことが、次の50年へ、次の世代へバトンを引き継ぐまでの私の使命です。