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文化をつなぐ大切さ

物故者慰霊祭、みなさんご参列ありがとうございました。
また斎主、斎員、献饌、雅楽を執り行ってくださった方々、とても素晴らしい式となりました。
仕事の合間を見つけての練習、準備など、本当にありがとうございました。
他のブロガーも書いているので、式の内容には触れませんが、皆で作り上げる慰霊祭やイベントには、会社の理念がたくさん詰まっていて、毎年毎年当社の歴史が刻まれていく実感を感じられるのではないでしょうか。 歴代の集合写真を見ても、その時の主人公も代わって行きますし、その時代に合わせた構成になっていることも分かります。 雅楽を奏でるメンバーも増え、今では十数名となり、プロの先生のご指導を受け、少しずつ上手になってきています。 毎回社員総出で練習し準備を行い、式に臨む過程も含めて、我々の仲間意識を高める意味合いが大きく含まれていると感じます。
雅楽もそうですが、神道の儀式や日本舞踊など、その会場に指揮者や監督はいません。 自分の目や耳など五感を使って相手に合わせる「阿吽の呼吸」で揃えていきます。 一人でも遅れたり速かったりすると、バラバラになってしまい、何となく聴きづらい見づらい物になってしまいます。 献饌を縦方向から見るとよく分かりますが、動作ひとつ並び一つくるっても目立ってしまいます。 日本は昔から所作にうるさい所があります。 歌舞伎や日本舞踊に限らず、普段の生活からも、食事の食べ方や、名刺の渡し方など、様々な所でこの所作を注意されます。 それだけ繊細さを大事にする国であり、だからこそ繊細なモノづくりが可能となるのでしょう。 それに加え、呼吸を合わせるタイミングを合わせるなど、相手の事を考え合わせる技術が備われば、もう鬼に金棒と言ったところでしょうか。 私も笙を吹きながら、横目で皆の動きを見ていましたが、皆の息がピッタリ合った姿に、惚れ惚れしていました。
当社は、日本人に限らず、外国人の子達も率先してこの合わせることへのこだわりを身につけてくれています。この当社の文化にこそ、当社の強みが隠されているのでしょう。
私が今年から受講している経営者セミナーでも、ちょうど前回の講義でこんな話がありました。
企業や一族を永続的に繁栄させる為に一番大切な事は、その会社その一族の文化を作り、それを大切に守り続けること、我々の代だけでなく、次世代にもしっかりと学ばせ、同じように守り続けること。
当社でいう文化は、物故者慰霊祭であり、その先は「感謝」に繋がります。 会社の礎となった先人たちへの感謝。 仕入先様、お客様、一緒に働く仲間たちとそのご家族への感謝。 ちょうど今回、上海工場の責任者の講義も行いましたが、発表を聞いた社員たちの感想に「一緒に働く子たちへの愛を感じました」という声がありました。 我々が大事にしている文化が、海外工場にも広がって行く。 それが我々グループの永続に繋がっているのだと実感しました。

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