白虎隊
GWは山形県へ行く予定があったので、帰りは米沢から121号を通って会津若松市に寄ってきました。
ラーメンで有名な喜多方市や会津若松市、子供の頃に家族で連れてきて貰ったな〜っと懐かし思いで牛の頭が揺れる赤べこ人形を見ていました。 赤べこは、郷土玩具ですが、昔から魔除け(疫病除け)として天然痘などから子供たちを守ってくれていたとあります。
赤い牛さんがゆらゆらと頭を揺らす動きが、何となく気持ちが穏やかになります。 子供の頃にせがんで買って貰った記憶が残っています。 会津若松でもう一つ有名なのは白虎隊です。 私は鶴ヶ城でも見て早めに帰ろうと考えていましたが、妻が飯盛山へ行きたいというので、白虎隊が自刃した地へ訪れてみました。 白虎隊、皆さんも社会の歴史で勉強されたと思いますが、15歳〜17歳の少年剣士の部隊で、幕末の戊辰戦争で会津藩を守ろうと決死の最後をむかえた悲しい物語です。 部隊の中には13歳の剣士もいて、当時私も同じくらいの年齢で、白虎隊記念館での資料を読んで衝撃を受けたのを覚えています。 会津藩の正義の為に、またそこで生きる家族の為に懸命に戦いました。 しかし、負傷した仲間たちと一緒に、家族が待つ鶴ヶ城を目指して飯盛山を麓で、自分たちが必死に守ろうとした鶴ヶ城が燃えている。 それを見た少年剣士たちは、鶴ヶ城が敵に堕ちたと思い、途中で敵に捕えられ生き恥をさらすくらいなら士中らしくここで自決しようと決心したと言われています。 実際には、城下町が燃えていただけで、この時は未だ城は落ちていなかったと、悲しい事実が残っています。
戦争はただの殺し合いであり、決してあってはならないと思いますが、それでも世界では権力や思想の違いから、未だに戦争を起こそうとする人たちがいます。 そこに、彼らのような若い少年少女が巻き込まれて亡くなってしまう。 それは我々大人たちの身勝手さだけなのかと考えさせられます。 正義とはなんなのか? 人それぞれ自分が思う正義は違いますが、世間一般な道徳や倫理観があり、法律によって、人は正しい生き方をします。 それでも周囲に迷惑を掛けても自我を通そうとする人もいます。 自分なりに正義を貫いているのかもしれませんが、それが本当に正しいのか? 分からなくなりますが、ただ一つ、我々世代だけでなく、未来を生きる人たちである若者や子供達に幸せになって欲しい。 そういう想いを持って物ごとを進めて行くことが大切なのではないでしょうか。
小難しい話はここまでにして、内の長男が飯盛山にある「さざえ堂」にすっかりハマってしまい、不思議な螺旋構造の内部をぐるぐる走り続けていました。 帰り際に、お土産屋でさざえ堂の置物がおいてあり、これが欲しいと駄々を捏ねて中々その場から離れようとしません。 昔私も赤べこが欲しいと駄々を捏ねて買って貰ったのを思い出し、20分くらいその場から動かない長男のために買ってあげることにしました。 子供の手のひらサイズの置物で1500円、う〜ん高過ぎないかと思いましたが、興味を伸ばして上げるのも親の役目ですね。