プラスチックリサイクルの現状を知る機会があり、香港のリサイクル業者さんを見学させていただきました。
昨今世界中で環境問題が大きく取り沙汰され、地球環境を良くすることを基準にルールや基準が作れています。その中でも特にプラスチックが問題視されています。
・プラスチックを燃やすと出てくる温室効果ガス
・プラスチック原料である石油資源の枯渇
・プラスチックゴミが海に流れ出す海洋汚染
が深刻化しています。
その対策として、プラスチック代替の紙、生分解性プラスチック、プラスチックのリサイクルなどの対策がありますが、一番手が付けやすいところがリサイクルなのではないでしょうか。
その末端のリサイクル工場に行ってきたのですが、綺麗な状態で回収されたプラスチックもあるのですが、ほとんど一見ゴミかのようにいろいろなものが混ざったところから分別してプラスチックを取り出さなければならない状態でした。そしてプラスチック材料にするためには異物等のコンタミは無くさなければならない、安定した物性でなければならず非常に手間がかかるようでした。
しかも世間一般的にはリサイクル品はオリジナル品より安いという認識である為、コストがかけられず設備投資もできずに非常に厳しいとのことでした。
よくよく考えればリサイクルするには、完成品を細かく分別して原料まで戻して、またそこから製品にするので、通常の製品よりコストがかかるのは当然といえますよね。
世界的にはリサイクルを推奨しているが価格は安く。世界の環境問題の矛盾を感じた次第でした。
