強さ。とは

先日、とある顧客のコンペ案件の打合せを行いました。

それは3社競合のコンペ案件で次世代モデルの中に搭載する部材の案件でした。

そのコンペを勝ち取る為の顧客2社が、弊社は関係性がある会社で、

そのどちらの顧客とも、実は同じ相談を受けておりました。

ある1社(仮A社)は、エンドユーザーの要求仕様を、弊社へ漏れなく伝達頂き「見積書」の依頼を頂きました。

そしてもう1社(仮B社)は、最初はA社と同じように漏れなく「見積書依頼」を頂いたのですが、

その後に、B社社内デザインレビューによって、このまま量産に行くと、A社の社内組付け時に、作業者がやりづらい箇所があり、コストが倍掛かるとのレビュー結果を出しました。

そして、弊社へ・・・「形状の改良が可能か?」と改善案を持ちかけてきたのです。

あなたは、エンドユーザーから、新規案件を持ちかけられた時、それはきっとあなただけにお話しする特別な案件ではないコンペの可能性が高いのですが…下記のどちらの思考で取り組みますか。

1.あなたは、忠実にエンドユーザーの要求仕様を満足する事だけに注力し、ユーザーの情報に、要求事項に、漏れなく忠実に見積書を提出する。

2.あなたは、要求仕様を満足する事は勿論だが、社内のムリムラムダを確認した中で、社内・社外の問題があれば解決する改善案持ってエンドユーザーへの見積書を提出するか。

私はどちらも正解だと思います。エンドユーザーは部材完成品の性能を担保していれば問題ないお話です。

でも、企業のプラス付加価値をアピールできる「強い企業」は最後までこだわりを見せれる企業なのではないのかな。と私は思います。

それが習慣化されている企業は、やはり強いなと今回の件で感じた次第です。

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