スローガン
当社は毎年スローガンを掲げて、全社員の意思統一を図っています。
スローガンは、当社の理念から一つクローズアップしているのも特徴です。
今期は、Harmony「調和」です。
サブタイトルとして、「One for all, All for the goal」(一人は皆の為に、皆はゴールの為に)
One for all, All for one の本来の意味合いを分かりやすくしました。
「Harmony」と聞くと、どことなく音楽を思い描くと思いますが、
例を上げると、意味合いはオーケストラに近いでしょう。
昔、私がアメリカ・シアトルに留学していた時に、音楽の授業で初めてオーケストラを見に行きました。
シアトル交響楽団「シアトルシンフォニー」です。
世界的に有名な楽団ですが、当時の私は全く知らずに、コンサートホールへ行きました。
その時は確かドビューシーだったかな、もう20年前の話ですので曲名までは覚えていませんが、
ただ、その時のコンサートホールに広がる音の重厚感と様々な楽器が奏でる音色が合わさっていて、その空間に一人放り出された、良い意味ですごい衝撃を受けたのを覚えています。
楽器一つでは出す事の出来ない、皆が最高のパフォーマンスをした時の計り知れないパワーに、
そりゃ、世界レベルで活躍しているシアトルシンフォニーですから、Harmonyはそれこそ世界レベルでした。
何人もいる人たちを「調和させる」ことは、言葉では簡単ですがなかなか出来ないことです。
一人一人が周りの音を聞いて、その音程と速度に合わせること、一人でも外れてしまうと聞き苦しい物になります。
当社も雅楽をやっているので、吹いている人は自分の役割に夢中でなかなか気づきませんが、聞いている側からは簡単に気づかれてしまいます。 その調整と調和を生み出すのが、オーケストラで言う指揮者の腕に掛かっています。
上手い人もいれば、下手の人もいます。 それを下手の人に合わせてしまったら、感動は与えられません。
上手い人のレベルまで近づけて行く為に、個々が練習をしてレベルアップを図り、プラス上手の人を際立たせる為の工夫を行う。 例えば、モーツァルトのオーボエ協奏曲にして、オーボエ(主役)をバイオリンなど皆がフォローしてより際立たせる。 なんとなく音楽の話になってしまいましたが、「調和」という言葉はそれだけ奥が深く、一人一人の努力無しでは達成出来ません。
会社も目標を掲げて、その目標を達成させる為に、一人一人が自分の役割をしっかりと理解し全力を出し、また周りとの調和と皆が100%のパフォーマンスを出せるように、気づかい、たまには厳しく指導し、励まし合い、目標というゴールを目指していきます。
我ながら良いスローガンだなっと自負していますが、
理念を作った当初からある言葉であり、コミュニケーションが思うように行かないこの時期だからこそ、
この「調和」を大事にしなければならないと感じています。
またやるからには、ニッセイエコとして日本一、世界一のハーモニーを奏でたいですね。