海外工場
ベトナムへの駐在組みが、先週やっとベトナム入りが出来ました。
菅首相のベトナム外遊のお陰もありますが、少しずつビジネストリップが緩和し始めてきたと感じます。
ベトナム入国からの指定ホテルでの集中隔離が14日間→6日間に短縮されましたが、結局は14日間は自主的に隔離しなければならない為、工場に出社出来るのは11月からと、まだまだ感染には十分な注意が必要ですね。
先週ある客先へ訪問した際に、海外工場の管理についての話になりました。
コロナ禍で、日本人管理者(駐在員)が海外工場へ戻れなかったり、感染リスクを考え、駐在員の人数を最低限まで絞った企業が多くあります。 この客先も、東南アジアに外注先や仕入先があり、原料や部品の供給に苦労したとの事でした。
今はサプライズチェーンも回復しつつありますが、コロナ前より品質のバラ付きが気になるとのことでした。 古くから外注をして貰っているベトナムの日系企業2社を例に上げると、コロナ禍でも、A社は良い品質をキープできているが、B社は急に不良品が増えたとの事でした。A社は、3人のベトナム人責任者を育て、多少物足りなさはあるが、この3人が中心となって工場運営をさせていた。 B社は、日本人駐在員がスタッフ層まで厳しく指導をしており、コロナ前は、B社の方が品質も管理も行き届いていた。
結局は、日本人の厳しい目があったから、皆それに従っていただけであり、いなくなればやらなくなる、ただそれだけである。
日本の工場は、ボトムアップや底上げ教育、危機感の共有など、作業者のスキルアップとモチベーションを大事にしているが、海外は違ってくる。海外工場で一番重要なことは、如何に有能な現地人の管理者を登用するかで決まります。
当社は元々、最低限の駐在員のみで海外工場を運営してきました。中国の工場では、日本人は一人も置いていませんし、コロナ前から既にメールや電話などリモートのやり取りで運営しています。 それらを構築するまでは正直不安と苦労がありますが、構築してしまえば強みとなります。