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【塩ビの射出成形】急ぎで生産移管ができないか?
PROBLEM 塩ビの射出成形の既存生産先が廃業・・・ あるお客様からのご相談で「既存生産先が高齢化により廃業を計画していた為、塩ビ(PVC)射出成形のできる転注先を急いで探している」とのご連絡を頂きました。生産品目は、塩ビ(PVC)製のブッシュと呼ばれる充電器などのケーブルの根元に付く断線を防ぐための屈曲性のある蛇腹状の部品であり、全部で約30品目の生産移管が必要とのことでした。 PROBLEM 金型も30型新たに作り直す必要が 今回は金型図面が無い中で、30型全て金型を新たに作り直す必要がありました。生産移管に際してあまり時間的余裕がないのが通常ですが、ニッセイエコでは金型の設計製作から社内一貫体制を整えており、成形だけでなく金型製作についても窓口を一本化してスピード対応させて頂きました。既存品の不具合を抽出し、品質も改善
既存製品のサンプルをお預かりして分析し、既存品と外観や機能が大きく変わらないように金型を設計するのは当然として、それと同時に既存品のバリやヒケなど既存品の不具合を抽出し、品質面での改善を施した新規金型を設計。6ヶ月で約30型を起型させて頂きました。管理不良についても対応
さらにお客様においては既存生産先における異品混入や識別表示などの管理不良の問題も抱えておられました。ニッセイエコでは計数機等を導入し、デジタル化を進めており、それらの管理面での課題解決にも貢献させていただくことができました。約1年で生産移管完了
このように既存品の問題も改善しつつ、金型製作と成形について窓口を一本化してやりとりさせて頂くことで、月平均2型製作というスピード感を持って対応させて頂きました。最終的には目標期間内に生産移管が完了し、品質も満足して頂くことができました。塩ビの射出成形の生産移管が難しい理由
ところで塩ビなどの軟質プラスチックによる射出成形は、硬質材と比べて離型性(型離れ性)が悪いなど取り扱いが難しく、製造を敬遠される射出成形業者も少なくありません。そのようにそもそも塩ビの射出成形を行う業者が少ないことに加えて、後継者不足の問題があり、さらにとりわけ近年厳しく要求されるRoHS2、TSCAなど環境規制への対応や、品質管理体制への対応でお客様の要求に対応するのが難しいケースも生じているようです。海外での生産移管にも対応
今回の事例のように、塩ビの射出成形を行なっていた既存取引先の経営者が高齢化し、後継者不足で廃業されるといったケースだけでなく、例えば、中国からベトナムなど他のアジアの拠点への生産移管についてのご相談をいただくことも増えてまいりました。ニッセイエコでは国内に加えて、中国、フィリピン、ベトナムに8つの生産拠点を有しておりますので、海外移転(国内回帰)や海外拠点間での生産移管などについてもお気軽にご相談ください。ニッセイエコの塩ビなど射出成形につきましては、 詳しくはこちらをご覧ください。
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